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心を今
第四章
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「よくすぐにそれだけのことを決意されました」
 住職は今度はこう言った。
「お見事です」
「そうですか」
「とても、ただ」
「ただ?」
「一つ思うことは」
 住職は一旦瞑目した、それは一瞬だった。
 その一瞬だが深い瞑目の後でだ、伊達に言ったのだった。
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