暁 〜小説投稿サイト〜
にぎわいの季節へ
第一章
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だ、夫に言うのだった。
「春の食材でお料理もして」
「春を楽しむんだな」
「春になるって思うだけで」
 本当にそれだけでだ。
「気持ちは明るくなるわ」
「結婚前から言ってるな」
「だってね、私秋田でしょ」
「秋田の冬は寒いからか」
「もう春が待ち遠しいの」
 本当にそうだ、心から。
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