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とある3人のデート・ア・ライブ
第八章 反転
第9話 崩れ去る希望
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理」

士道「え?何で?」

上条「使えるのは一つだけなんだ。魔法式を記憶しても、″こっちの方が使える″という認識だけでもう片方は捨ててしまうんだ」

士道「えーっと……」

士道は分かった分からないような曖昧な顔をした。

例えばの話。

ボールが異能の力だとする。

上条当麻は既に自分のボールを持っているとする。

その時、違うボールが飛んできた(幻想殺しで異能の力を打ち消した時)

二つのボールを見極めてどっちが綺麗だとか、どっちが使いやすそうとかを決める。(異能の力だと、使いやすさや応用性などで決める)

幻想殺しを持つ右手は一つしか無いので、片方は切り捨てなければならない。


こういうことが実際の幻想殺しの中で起こっていた。



それを使うキッカケを作り、能力の識別を行っているのは園神凜祢だ。



美九「でもこれじゃあ根本的な解決になってませんわよぉ?」

そう、これでは剣を奪ったものの、それを操っていた本人たちはピンピンしている。

上条「ま、まぁ突っ切っていけばなんとかーー」

士道「!?」




と、その時気づいたのは士道だけだった。






背後から自分たちを狙ってくる奴がいる……それも斬撃を飛ばせる剣を使って。

この時士道は直感で思った。

これは、マズイと。

美九と上条はそちらに完全に気づいていないから、マトモに喰らえば三人ともタダじゃ済まないだろう。

士道「(なんとか……!)」

と、願うも自分には何も無い。精霊の力を封印するだけであり、それ以外は普通の高校生だ。

そして上条とは違い、こういう危機的状況にも慣れていない。

その間にも向こうは魔術を発動させ、こちらに攻撃しようとしている。



美九「適当過ぎませんかー?」

上条「って言われてもよ、俺には右手以外何も無いし……」



声を出そうにもーーこんな時だからだろうかーー声が出なかった。

まるで他人に助けを求めるのではなく、自分で道を切り開けと言わんばかりに。

士道「(……頼む、)」

心の中で、そう呟いた。

士道「(力が……上条と美九を……いや、みんなを守るだけの力が欲しい!!)」





そう、″願った″。







その時だった。





″何かに応じた″ように右手に、少し前に見たことある剣が顕現し、それを無意識の内に振り下ろしてみせた。


刹那、振り下ろした時の衝撃により斬撃は勿論、それを飛ばした本人や周りにいた仲間まで吹き飛ばし、壁にぶつけて気絶させた。

その音に反応した上条と美九は今の士道の姿を見て驚愕した。

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