第1章:ぼっちな姫は逆ハーレムの女王になる
メイドロボは割と欲しいんですよ。いやマジで
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――とまあ、XRAT○Dのリリース時期とアニメ放送時期とかの都合上、生徒会長様とご一緒にOVAにうんぬんかんぬん……(以下省略)。
当時は年齢も年齢だった珠希もそんな事情はつゆ知らなかったが。
「そもそもおねーちゃんのストライクゾーンが安定してないってどういうこと?」
「あたしはメインもサブも非攻略対象も分け隔てなく愛してるってこと」
「でもそれっておねーちゃんが節操ナシなだけだよね。あんまはっきり言う気はないけどさ」
「――とか言いつつ、おもっきしぶっちゃけやがりましたね今?」
「やっぱ自覚あんじゃん!」
見た目ょぅ○ょな18歳以上から合法ロリなど序の口、淫乱ピ○クもいらない○髪の娘も、ありとあらゆる登場人物を愛でる平等博愛主義も二次元の前では単なる節操なしと紙一重である。……いやほぼ同義語か?
だがこの節操なし小心者長女の場合、「メイン」や「サブ」の単語の後には「キャラ」ではなく「ヒロイン」の四文字が省略されているからなお厄介なことこの上なしだ。
「おかえりふたりともー」
そんな一文の得にもならない姉妹喧嘩を玄関の上がり口で繰り広げていると、廊下の角からちょこんと白襦袢を着た黒髪ロr……ではなく、珠希と結月の母親である彩姫が顔を覗かせていた。
なお、珠希や結月と並べば三姉妹に見られるほど若々しい顔立ちをしているが、既に4人もの子供を産んだ御年○○(本人の希望を尊重して削除)歳である。高校生や中学生の娘だけならまだしも、この母親の胎内からは既に大卒社会人の長男が生まれていることもお忘れなく。
「ただいまおかーさん」
「おかえりー。結月ちゃん」
「汐里さんは? もう帰った?」
母と妹の愛くるしい――という表現には若干の違和感はあるものの――スキンシップをよそに、珠希は一直線にキッチンに向かいながら今日訪問すると言っていた彩姫担当の編集者、遊瀬汐里との間に何か問題がなかったか確認を求めた。
「帰ったよぉ。今日のしおりんはガチガチの仕事モードだったよぉ〜」
「へえ。やれればやれるんじゃん」
「彩姫ちゃんは何もヤらせてもらえなかったんだけどなぁ……」
珠希の褒め言葉はあくまで汐里に向けたものであって、心底残念そうな顔をしてがっくりと肩を落としている母親に向けたものではない。
だってそりゃあ、いっつも取材協力とかいう建前で担当作家からレズ調教されてちゃ編集者やってけないもの。
それに編集作業の時間を考慮し、印刷所やら何やらの日程から逆算した締切はとうに過ぎ去った48時間前のはずだ。まさかこの状況から間に合わせるつもりなのか、さすがこの一癖も二癖もありすぎる作家の担当美人編集者(
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