37話
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来たんだろうと予測する。
「…なんか俺はお邪魔みたいだし先いってるわ、ニヤニヤ」
「え?まてよ泰人?てかなんでそんなニヤニヤしてんだ」
と言う一夏の声を背中に感じつつ早足で一夏の家へ向かった。
織斑という表札が書いてあったので呼び鈴を鳴らし、箒ら辺が出てくれるだろうと待つ。
「・・・が出るわ」
妙に聞き覚えのあるこえだった。まさかな。
「はい、どちら・・・って」
「・・・お邪魔(ry)」
脱兎のごとく逃げようとする俺に対して逃げれない等に腕の関節を極める楯無さん。痛い。
「あっ、ちょっ、まってくれ「ギチギチギチ」痛い痛い!降参。逃げないから腕離してくださいお願いします!」
痛みで騒ぐ俺をズルズルと引きずり居間のドアの手前で壁ドンされる俺。
「まったく・・・あれほど言ったのにちっとも懲りてないじゃない!」
「あ、あはは」
「あははじゃないわよ!まったくもう。みんなには怪我で来れないって言っちゃったし」
「す、すみませんでも親友の誕生日くらい行きたくて。楯無さんには申し訳なかったんですがこれだけは譲れなかったんですよ」
「…まあ来ちゃったから追い返すのもおかしいし。仕方ない、織斑くんが帰って来るのを待ちましょう」
諦め気味で許してくれた楯無さんに感謝しつつ、部屋に入るとみんなが驚くようにこっちを見つめて来たので、
「どうしたんだみんな?ああ、怪我なら大丈夫だぞ?」
と言ってもみんな硬直状態でなんとか立て直したシャルが問いかけてきた。
「そ、それは良いんだけどなんで楯無さんと腕組んでるの?ってもしかして・・・」
「え?・・(テヘッ)いやテヘッじゃ無いですよ。離れて下さいよ」
「…そんなに私といるのが嫌?もしかして私のこと嫌い?」
「別に嫌いとかじゃなくて普通に恥ずかしいです。ほらみんななんか勘違いしてますよ」
と腕を離そうとするとむっと言ってもっとキツく腕を絡めてくる。
「泰人くんは私の心配を無下にしたのでこれは罰です。だから問題ない」
「別に無下にはしてないですよ。べつに心配してくれる事は嬉しいですし。だから離れましょう?」
「…そーやってはぐらかそうとしても無駄よ。諦めなさい」
「…みんなが勘違いしてもいいんですか?」
「別にいいわよ?ふふん」
「うぐ。なら仕方ない。諦めましょう」
「うんうん。素直な子は私、好きよ」
そういって空いているソファーに座り、適当に食べ物を紙皿に乗せて食べる二人は誰が見ても仲の良い恋人としか見れずいつか私もこんな風に一夏と出来たらなぁと二人を見て、少女達はため息をつくのだった。
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