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銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第二話 始まり
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って大騒ぎになったこともあるという。俺の転生もそれが関係しているのかもしれない。実際、俺が転生してからも何度か体調不良で病院の世話になっている。そのため大切にされて育った。俺もこの二人が大好きだった。大きくなったら弁護士になる、一緒に仕事をしようといって両親を喜ばせた。

 実際そのために勉強もした。元々ある程度の知識はあるし、意欲もある。俺はあっという間に小学校を飛び級し十二歳のときには、中学の卒業を迎えることになった。自慢の息子だった。よく父は俺の頭をクシャクシャと撫で母は優しく抱きしめ、額にキスをしてくれた。幸せだった。あのまま、ずっと幸せな日が続くと思っていた。ずっとだ。

 愚かにもおれは肝心なことを忘れていた。この世界には門閥貴族という人の命を虫けら程にも思わない連中がいるということを。

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