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逆襲のアムロ
23話 数々の星屑たち・・・ 5.12
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宇宙は多大なる犠牲と共に更なる混迷を深めることになる。
疲弊し、失われた力を取り戻すにも両軍ともに困難を極めた。

時は流れてUC0086.1月。
様々な勢力が小競り合いを続けて、戦乱はまた新たな様相を見せようとしていた。


* オーガスタ研究所 UC0086.1.4 10:00


ナナイは突き飛ばされて、壁にもたれかかっていた。元々ただの研究機関で何の武装もない。そこにシロッコが兵士を率いて制圧してきた。

シロッコの目の前にはララァが居た。ララァは悲しい顔をしていた。

「・・・貴方はとても優れた方なのに、今ある危機を見えていないのですか?」

ララァはシロッコにそう語り掛けると、傍に居たシーマがララァを殴ろうとした。しかし、ララァに触れることができない。

「何故・・・」

シーマは驚いた。シロッコが高らかに笑った。

「ハッハッハ、どうやら一定の成果を得たみたいだなララァさん」

ララァはコクリと頷いた。シロッコは軽く手を伸ばして、ララァの腕を掴んだ。

「・・っつ痛い・・」

ララァは軽く悲鳴を上げた。シロッコは見下してララァに話しかけた。

「君の能力はそんなことに使うものではない。世界をまとめ上げるにはある程度フロンタルの思惑に乗る必要があるのだ。人はあらゆる苦難の中で革新を迎えることができる」

「私は・・・その災厄より、人類を守らねばなりません。貴方の思い通りにそのフロンタルという者が動くのでしょうか?彼が嘘を付いていると思いませんか?気づいた時には人類は滅んでいることでしょう」

「そうは私がさせん。フロンタルの思惑が仮に人類全ての粛正ならば私が止める。しかしギレンの様な革新的な考えでも、人は凡人のままだ。君の才能で世界を一つにまとめ上げる。君の様なニュータイプを旗頭に人類を選別しよう」

「私が協力するとでも?」

シロッコは手で研究所の外へ促した。ララァはここに居ると職員の生命の危険があると感じ、研究所の外へでた。

そこには漆黒で通常の大きさのモビルスーツがあった。シロッコはそれについて説明した。

「MRX−012サイコガンダム。ムラサメ研究所開発の機体だ。君はこれに乗って、ちょっと適応してもらう」

「適応?」

「ああ、さあ乗りなさい」

ララァは促されるまま、サイコガンダムのコックピットに座った。ララァはその乗り心地の最悪さを肌で感じた。するとサイコガンダムが起動し始めた。

「あ・・・ああ・・・」

ララァは脳に強制的な命令が植え付けられるような感覚に陥った。
シロッコはリモコン操作でこのガンダムを操作可能としていた。自身は傍にある黄色い機体に乗り込み、兵士らも各々メッサーラに乗り込み、その場を後にしていっ
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