第1章 Fate/please love me seriously
第1話 穏やかな朝
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界の学問の知識が全て同じとは限らなかった。
いや9割以上は同じなのだが、違う部分も確かにあるので、その当たり知識を埋めるように士郎はこれまで勉強して来たのだ。
だがその当たりについては、自分が転生者であると言う事実を教えたごく少数の者にしか教える事は出来なかったので、それ以外の者たちに根掘り葉掘り聞かれない様に色々と装ってきたのだ。
だがそれ以外にも勉強していることはある。
それは様々に移り変わっていく現代の雑学や新知識だ。
士郎の新たなる道の力になるであろうと予想して、地道にその手の情報学に努めているのだ。
因みにテスト期間は百代の言う通り、確かに勉強はしていない。
約1週間の間は授業終了後はフリーになるので、違法ではないが人にはあまり言いたくない仕事をしていた。
「川神の知らない処でやってるさ」
この様に基本的には誤魔化すしかない。
とは言え、それ相応に交渉事にも手馴れているので、昔とは違い感情を表に出さないような感情コントロールも出来るようになったので、嘘を付いていないように思わせることなど造作も無かった。
少なくとも風間ファミリー程度の経験レベルの人間に気付かれることは無かった。
現に、全員士郎の言葉に騙されている。
「兎に角、少しは自重してくれよ?」
ポンポンと百代の頭を撫でてからその場を離れて行った。
頭を撫でられた百代は苦虫を噛み潰したような顔に成る。
「同い年だろうに、人を子ども扱いしやがって・・・・・・ん?」
士郎の背を睨み付ける百代の肩を、大和が叩く。
「義姉さん、ちょっといいかな?」
「ま、まさか、テストの件を爺たちにチくる気か!?いくらなんでもそれは酷いぞ!」
「それはいいよ。あの勉強嫌いの義姉さんが、如何して何時も赤点を回避出来てたのかも解ったし。それよりも、決して薦める訳じゃ無いけど、衛宮先輩なら義姉さんに釣り合い取れるんじゃないの?」
「衛宮ぁ〜〜〜〜?・・・・・・・・・無いな」
百代は少し考えた後に素で答える。
「一応、理由を聞いてもいい?」
「アイツ、あれだけ何でも出来るくせに闘争心も競争心も無いだろ?だからだ。悪い奴じゃないし、友達程度なら別に良いが、男としては見れない。少なくとも私には合わないな」
「でも衛宮先輩とくっつけば、将来的に色々といい方向に持っていけるんじゃないの?」
「大和、お前は普段から悪巧み的に打算性があるからか、たまに感情面を無視した利潤性で考えてるときあるぞ?」
「え?マジで?」
大和が後ろを向くと3人とも頷いていた。
この事に大和は今後自重しようと胸に誓う――――とまでは行かないが、そう決めた。
−Interlude−
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