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衛宮士郎の新たなる道
第1章 Fate/please love me seriously
第1話 穏やかな朝
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あったはずだ。この頼み事を引き受けてくれないなら、借りも極力早く返してくれないとな。それともう肩代わりしてやらん」
 「は、早まるな、衛宮!頼みは引き受けるから、それだけは勘弁してくれ!」

 百代は一瞬にして士郎に対して腰を低くした。
 そこに大和が士郎のあるキーワードに反応する。

 「衛宮先輩、おはようございます。それで、義姉さんが言ってた“肩代わり”って何ですか?」
 「直江か、おはよう。何だ言ってないのか?確か舎弟の彼にだけは、話を通してあるって言ってた筈じゃなかったのか・・・!」
 「えっ、いや、それは・・・」

 士郎の静かな眼光により、まるで蛇に睨まれた蛙の様に縮こまる百代は、しどろもどろになった。

 「肩代わりって言うのはそのままさ。百代が他からも借金してからバイトして返すようにしてるらしいが、今迄期日までに間に合いそうも無かった時もあったのは知ってるか?」
 「ええ、その時は基本的に俺とかが貸しますから」
 「けど直江達から借りた分だけじゃ足らない時もあってな」
 「その時に衛宮先輩が肩代わりしていると?」
 「まぁ、そうなるな」
 「義姉さん・・・」

 呆れ半分憤り半分で大和に睨み付けられる百代は、まるで現在進行形で裁かれている被告人の様だ。

 「むぅ」
 「まったく、他からも肩代わりしてるなら如何して言わなかったの?」
 「だって言ったら怒るだろ?」
 「当たり前だよ。――――それと、“借り”って言うのも何?」

 大和に聞かれた百代は言いたくないのか答えようとしない。
 その代わり士郎が答えた。

 「それについては言っておいてなんだが、それほどの事じゃない。単に今までのテストの勉強で、ほとんど直前になって泣き付いて来ただけだ」
 「衛宮!如何して全部言うんだ!これが大和経由で爺やルー師範代にバレたら不味いんだぞ!?」
 「なら最低限の勉強位してくれ。俺だって勉強の時間があるんだぞ?」
 「その割には何時もお前が勉強してる所なんて見た事ないぞ?よくそれで今までダントツ首位を守り切れてきたな」

 百代の言葉通り、士郎は川神学園に入学してからテストの成績は常に1位だった。
 と言うか、この世界に来てからずっと1位だ。
 その理由は、士郎の3番目の魔術の師である万華鏡の指導のおかげ?である。
 士郎がキシュアに目を付けられてしまってから、まずこう言われたのだ。

 「どれだけ魔術のセンスが残念でも、私の弟子の中の末弟であろうと知識に乏しいなど問題外だ」

 この発言により、士郎は脳細胞を死滅させる気なのではと疑いたくなる位のスパルタ指導の下で、世界トップクラスの知識を無理矢理詰め込まれた。
 なので知識だけは豊富だ。
 しかし、この世界と士郎の世
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