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黒を纏う聖堂騎士団員
06.男を捨てる時
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として、悪の道に染まるのではないかと。

(女神のせいでもないのだよ、マルチェロ。
神を恨むな。神を憎むな。
まあ言えば逆効果かな。)

クロノスは黙って引き返しました。
本日二度目の逆戻りです。
今度は寝るためではありません。
オディロ院長がいない今、男として修道院にいる意味がないのです。

「オディロ院長、ありがとうございました。
あなたのおかげで、私は強くなりました。
一人旅に出ても問題はないでしょう。」

彼女はポツリと言うだけでした。

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