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アインクラッド篇
movement T 白き夜のクリスマスソング
古城にて
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いた。どうやらこちらに向かって来るようだ。カソールはグリーン。少なくとも敵ではなさそうだった。
「………誰だ!?」
その声には聞き覚えがあった。
「キリト?」
「その声、アマギか………!」
そこにいたのは全身黒ずくめの片手剣使い。『黒の剣士』キリトだった。
「おま、それ………どうしたんだ?」
キリトの姿を見て、まず目に付いたのはぼろぼろの服だった。剣も刃こぼれしていて。何時間もダンジョンに籠り続けていることを表している。顔色も疲労困憊といった体で、誰の目にもオーバーワークは明らかだった。
「うるさい………、関係ないだろ。」
「ない訳ないだろ。目の前で今にもぶっ倒れそうな面しやがって。第一、俺の接近にも気付けなかったろ。俺より絶対索敵スキル高いくせに。」
痛い所を突かれたのかキリトが押し黙る。
「取り敢えず休め。何をそんな必死になってるのか知らんがそのままじゃ死ぬぞ。」
「死ぬか………、それもいいかもな。」
「………おい、それがいいなら今すぐ息の根止めてやるぞ?」
「冗談だ………。まだ死ねない。サチの声を聞くまでは。」
「………………?」
サチという少女の名前は知っている。キリトと彼女達、『月夜の黒猫団』になにがあったのかも。しかし、今のは………。
「………お前が何をするつもりか知らんが、死ぬなよ。お前が死んで、悲しむ奴は少なくないんだ。」
「…………。」
そこでキリトは気を失った。
「うわっ!?っと。んー、取り敢えずシエラさんにでも預けるか。」
キリトを背負い、俺は主街区へ足を向けた。
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