暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第211話 とある少女 憧れの人に会う為に
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思うが……。

 その後も色々と話をするのだったが。
  
「ご、ごめんなさいっ。その……困らせる気は、無かったんです……。ただ 一目、一目だけでも逢いたかったんです……」

 戸惑いを隠せられないシノンを見て、憧れの人に出会えて、少し舞い上がっていたエステルだったが、少し落ち着けた様だ。

「あ、いや…… ちょっと驚いちゃってね。いや、本当に驚いた。ファンって言うのは ちょっと照れくさいけど……、何で私を?」
「あ、その…… BoBの大会、見ました。あんなに強い男の人達がいる世界で、戦い続けるシノン様を見て……憧れました。リュウキ様やキリト様も。……同性で凄く尊敬しますっ。大好きなんですっ」
「ふぇっ……!?」

 その容姿で、自分の事を《大好き》とまで言われて、動転してしまいそうになるシノンだった。リュウキじゃない、と判っているんだけれど、想像以上の高威力なのだ。

「あっ、そ、その違うんですっ。あ、憧れ、憧れですっ」
「わ、わかってる。わかってるから! (ま、周りに誰もいなくて良かった……)」

 慌てて言い直してくれたから、シノンも何とか返す事ができるのだった。


 暫く 色々と話をする2人。GGOの世界ででは女の子の絶対数が少ない事もあって話は非常にしやすい。まだまだ、銃の話には詳しく無く、無知だと言える程だったが、熱心に訊いてくれて、勉強になるとまで言ってくれているから、話す側もとても良い気持ちになった。
 
 色々と話をしたが、やっぱり一番驚かれたのは。

「……ええええっ!! りゅ、リュウキ様とキリト様がっっ!?」
「そ、女の子じゃないわよ。2人とも」

 リュウキとキリトの本当の性別である。
 
 容姿をみたら、どこから見てもF()なのだが、その実 M()なのである。実際に現実で見ているし、彼らのネームカードも確認しているから。その逆の逆は有り得ない。……夢を壊すのもどうか? と思ったけれど、自分の他にも被害者? を出す訳にはいかないだろう。

「そう、なんですか……、少し残念です」
「そ、そう?」

 また気落ちしている少女、エステルを見て ちょっとだけ 引いてしまうシノン。……女の子が、相手が女の子じゃなく、男の子だとしって、残念に思う。がっかりする、と言う事は? 

 連想できるのは決して多くない。そう……百合の気配だ。

 シノン自身は、別に同性愛を否定するつもりはない。性同一性障害と言うモノも存在するし、海外では日本よりも割とポピュラーだったりもする程だ。著名人にも多くいるから。

 でも、誓って言えるが自分にそっちの気はない。

「でも、シノン様に会えたのは本当に良かったです。……仲良くしてくださいね?」
「え、えーと……」
「あ、
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