暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第211話 とある少女 憧れの人に会う為に
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勝手もよく判らない銃や土地勘が全く無いグロッケンの広大な街。降り立った途端 不安になってしまったのは言うまでもない。殆ど勢いでこの世界に降り立ったのだから。
そんな時、あっという間に、男達に囲まれてしまったのだ。
一体何事なのか? と思ったのだが……、高層ビルのミラーガラスに目が行った。
驚き、二度三度と見返してしまった。
そして、自分の姿を疑った。
長い銀色の髪、そして それを束ね、ポニーテールにしている。前髪は やや 眉にかかる程度にまで伸びており、自分の眼にも見て取れる程、銀色の輝きをみせていた。顔の作り、鼻の位置や眼の大きさ、色合いは やや異なるものの、ミラーガラスで見てみたら、殆ど区別などつかない。
『(りゅっ……、りゅうき……さま……?)』
あまりの衝撃映像に驚きを隠せず、数秒トリップしてしまっていた所に、先程の男達が口々に《リュウキ》の名前を口に出していたモノだから、益々引っ込みがつかなくなってしまったのだ。
そして、場面は再び元に戻る。
シノンは、まだ驚きを隠せられない状況だった。確かに よくよく顔を見てみると 所々の違いはあるだろう。だけど、それを確認する為にはしっかりと、リュウキの顔を確認しないといけない。……幾らなんでも、じっくりと顔の確認なんてしないだろう。……照れくさい、と言う理由だってあるから。
「……って事は、りゅう……っと、貴女は リュウキとは別人って事で間違いないのね?」
「は、はい……」
肩をがっくりと落として、気落ちをしてしまっていた。
リュウキと違って、性別は
女
(
フイメール
)
である。普通、この容姿であれば女の子なのは当然なのだが、ネームカードをしっかりと見て、シノンは確認をした。
キリトの1件があるから、少なからず疑心暗鬼になってしまっても仕方がない。
「私、《エステル》と言います。今日、ここに来たのは……そのっ」
リュウキ?改め、リュウキと同じ容姿を持つ少女、《エステル》は シノンの顔をじっと見て、僅かながらに頬を染めると。
「シノン様に 一目逢いたくて。お話をしたくて、この世界にやってきました。……ご迷惑かもしれません。ですが、あなたのファンなんですっ」
「ふぁ、ふぁんっ??」
あまりの事に、シノンは 驚き 仰け反ってしまっていた。
確かに、男プレイヤーに言い寄られる事は多かった。……正直うんざりしていたし、そう言う事をしたければ、こんな戦いだけの世界と言っていい銃の世界でじゃなく、もっとファンタジー要素のある世界ですれば良い。コミュニケーションに特化した世界ですればいい、と。
だけど、女の子に言われるのは初めてだった。女の子の割合の圧倒的に少ないGGOだからこそ、だと
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