暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第211話 とある少女 憧れの人に会う為に
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無い感じがしたんだけど。でも、隙、と言えば シノっちの方が鉄壁かな、やっぱり」
「オレ、今度 シノっちに撃たれたいかな〜。今後の為に、色々と作戦を立てるか!」

 ちょっとしたナンパであり、完全に失敗(フェイル)。……玉砕したと言うのにも関わらず、会えただけでも、ちょっと話が出来ただけでも、十分満足した、と言わんばかりに 男達は 頬を緩めながら、この場を離れていったのだった。














〜SBCグロッケン・廃ビル入口〜




 この場所から 地下世界へと潜る事ができる。

 広大な地下に広がるダンジョンは、勿論ソロであればかなりの危険が付き纏うのだが、入口付近であれば 初心者でも十分狩る事ができるMobがPoPする程度で済む。もう熟練兵(ベテラン)の域、と言っていいシノンであれば、まるで問題ない。ログインしたらこの場所である程度狩るのを決めているのだ。

 へカートUの弾丸、《50BMG弾》は その弾丸の大きさから判る通りに、普通の弾丸よりも遥かに高額な為、弾代も馬鹿にならない為、ある程度考えて狩りをしなければならなかったりする。

 とまぁ 説明はこの辺りで終了とします。

「はぁ……、あんた 入って早々 何絡まれてるの?」
「ぅえ……? え、えと……そのっ……」
「まぁ、そのアバターの容姿じゃ 仕方ないとは思うけど あんな連中 あっという間に撒くくらい、楽勝でしょ? リュウキだったら」

 シノンは、ため息を吐きながらそう言っていた。
 リュウキのスタイルは、STR-AGI型で かなりの敏捷性を持ち合わせているから、あの男達から 逃れる事は簡単にできるだろう。 それを考えれば何で逃げなかったのかが、シノンは判らなかったが。

「それに、ALOに戻っていったと思ってたんだけど、まだ GGO(こっち)にいたのね? なら……一声、かけてくれても……。その、今日、だって……」
「え、えと、その ご、ごめんなさい。ちょ、ちょっと色々と忙しくて……」
「ん。まぁ リュウキなら 仕方ないとは思うけどね……」

 シノンは、納得をしていた。

 リュウキの仕事に関しては、シノンも知っているの。本人はあっけらかんと、仕事をこなしている様に見えるから大したこと、無いのでは? と思いがちだが、その仕事量、内容を考えたら、大人、一般人と比べたら…… と言うか、まるで比べ物にならない程だと言う事は判る。幾つもの企業と掛け持ちをして 全く仕事を遅らせる事なく、こなしている。スケジュール表もリュウキの家で見たけれど、まだ学生の身分だから そんなに判らないのだが……、それでも正直引くレベルだ。

 でも、シノンは嬉しかった。それは リュウキがこの世界に来てくれている事だ
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