暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第211話 とある少女 憧れの人に会う為に
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アミュスフィアを手に取り、頭に装着させた。

「……綺堂さんが戻ってくるとなると。うん。へカートのメンテもしておきたいし。それに、アップデート前に色々と準備もしておきたいわね。……でも時間が時間だから 今日は ひと狩りするだけにしとこう、かな」

 今日する予定を頭の中で組み、整えると。

「リンク・スタート」

 GGOの世界へと旅立っていったのだった。
 














〜SBCグロッケン〜
 




――……この場所は やはり一味違う、な。



 詩乃は、シノンとなり、いつもの始まりの街であるグロッケンに降り立つと、心底そう思っていた。

 リュウキやキリト、そして アスナやレイナ、リズ達に誘われて、ALOの世界ででも、キャラを作り 何度かプレイした。

 ファンタジー世界は、ALOが初めてだった。以前までの自分であれば入る事が無かった世界だが……、北欧神話をモチーフにしている世界と言う事もあって、興味自体は高くあった。まだ、皆と一緒にプレイはしていないが、ソロでも勿論楽しかった。
 攻撃スタイルは、GGOででも、ナイフを多少扱っていたのだが、剣は肌に合わなかった。それに銃を長く扱ってきたと言う事もあったから、ALOの世界での遠距離武器、《弓》を使用した。使いがってはやはり全然違うが、それも新鮮だった。

 それでも、やはり 自分にとってのホームグラウンドはこの銃の世界だと言う事なのだろう。

 このメタリックな質感をもつ高層建築群。大きさを言えばALOの世界の世界樹と比べたら明らかに小さいけれど、それでも天を衝くかのように黒々とそびえ立っている高層ビルも、その存在感は決して負けてはいない。
 全てにおいて、異なる街並みだから、比べる事自体ちょっと間違ってるが。

「さて、と……よし。いつもの所で……ん?」

 シノンは移動を開始しようとした時、ある人集が目に入った。
 人集、と言っても3〜4人程のプレイヤー達が 1人のプレイヤーを囲っているのだ。

 圏内だったら、別に何かしたとしても、意味はないから別に問題はない。……死銃の事件と言う例外はあっても。それに、ザスカーには事件の概要を報告しているから、圏内においての透明マントの使用は不可能になっているから、出来ないから 少なからず安心だ。

 と、それは置いといて、今囲まれているプレイヤーを見て シノンは驚いた。

 銀色の長い髪、そして それを束ねてポニーテールにしている。
 装備も初期の装備で戦闘服(ファイティーグ)じゃない。でも、()は コンバートしてこの世界へとやってきたから、お金がほとんど無く、《撃ちゲーム》で勝ち得た賞金で武器と防具を揃えてすっからかん
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