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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第211話 とある少女 憧れの人に会う為に
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…自分が悪い事をしている、と思って罪悪感も湧いてくる事だってあるから。
色々な感情が頭を巡っていた時。
『詩乃お嬢様も、隼人坊ちゃんも。……玲奈お嬢様も まだまだお若い。人は、沢山考えて、沢山悩んで。そして 成長をしていくのですよ。……それは 恋も同じ事、だと私は思います。……時には間違ってしまうかもしれません。……でも、その繋がってる先に、まだ決まっていない眩しく続く道に向かって、ゆっくりと歩いていけば良いんです』
ニコリと笑みを見せながら、そう語りかけてくれた。
綺堂と言う人と話すと詩乃は、いつも得られる物が多い。諭してくれている。色んな事を教えてくれる。僅かな言葉の中で心に残る。残り続ける。だから、隼人が心の底から 信頼をしている理由が本当によく判ると言うものだった。
ただ……、あまりに的確過ぎるから……。
『あ……っ、え、えと そ、そのっ……///』
詩乃は顔を赤くさせてしまうのだ。
事、隼人関係では どうしても。
『ほほ。さぁ 参りましょう。坊ちゃんも待ちかねてます。……道中、シノンお嬢様の御活躍も 聞かせてもらいたいですよ』
『……あっ! き、綺堂さん、また 私と……』
『ええ。一区切り付ける事が出来ましたら、また 受けて立ちます。……約束します』
色々な話をしているから、忘れがちになってしまうが、綺堂は シノンを完膚なきまでに 叩きのめしたプレイヤーの1人であり、間違いなく最大の強敵の1人なのだ。
因みに、彼のアバター名は《GIN》。
源治
(
げんじ
)
の名前の中抜きであり、その辺は
竜崎
(
りゅうざき
)
の《リュウキ》と似た所があって、本当に似た者親子だと思える。
そして、詩乃は 隼人の家で 竜崎家で綺堂の手料理をご馳走になったのだった。
詩乃は、ゆっくりと身体を起こすと 余り物ではあるが、と渡された料理。余り物、と言うには豪華すぎる様な気がする色取り取りの料理を、崩さない様に皿に盛り付け、ラップをしっかりとして、冷蔵庫へと仕舞った。
「……これでよし、と。ちゃんとお礼もまた、言わないと……」
本当に沢山貰ってばかり、と詩乃は思う。
そして、同時に これから少しずつでも返していこう、と心にも決めていた。自分に何が出来るか判らないけれど、それでも、できる限りをする事を 詩乃は決めていた。
『……隼人坊ちゃんの事を、頼みます』
唯一、綺堂に頼まれたのが 隼人の事だった。
「うん。……私に出来る限りの事は……、する。……絶対」
しっかりとそう心に決める詩乃だった。
そして、再び詩乃は ベッドへと戻る。
身体をゆっくりと仰向けに寝かせ
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