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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第211話 とある少女 憧れの人に会う為に
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リュウキ様やキリト様にも、私 会って話をしてみたいです。……シノン様は、ちょっと怖い人かな? って思っていたんですが、そんな事ないんですね。ここに来たばかりで、何も判らない私の事、よくしてくれて、本当に嬉しかったですっ」
満面の笑みでエステルにそう言われたシノンは、慌てて笑顔を返した。
「あ、う、うん。そんな大したことした訳じゃないんだけど……、そう思ってくれたなら良かったわ。銃の話にもついてきてくれたし……」
シノンは、ちょっと的はずれな事を考えていた事もあって少し罪悪感もあった。だけど、ここではっきりと言っておこう。
「ごめん。《様》は ちょっとやめて欲しいかな? 私の事はシノンでいいわ」
「えっ、あ、は はいっ ごめんなさい。私の中では、《シノン様》でしたので……。え、えと シノン、さんっ」
「うん。それなら、良いかな? 宜しくね。エステル」
「は、はいっ!!」
「あ〜、後 リュウキとキリト、だったかな。……実際はそうイイもんじゃないわよ? 色々とエステルの中で神格化されてるみたいだけど。(ま、まぁ……隼人の方は……)」
「え? そうなんです?」
「そーそー。だって、あいつったらさー」
会話が弾む弾む。
キリトが知らない所で、しっかりとディスられているのだった。だが、それもキリトの所業を考えたら、仕方がない部分はあるだろう。……まだ、着替えを覗かれた事の恨みは消えてなかったシノンだった。
その日は、時間を忘れて笑いあい、そして話をする事が出来た。……VR世界で新しい友達も出来た。自分の中の世界が更に広がっていく感じがしていた。
「……憧れ、か。判る気はするかな……」
「え? どう言う事です?」
「んーん。何でもないよ。あ、まだ暇なら これからひと狩り行かない?」
「えっ! ほんとですかっ! あ……、で、でも 私 まだ始めたばかりですし。ご迷惑をかけてしまいそうですが」
「そんなの気にしなくていいよ。最初は皆初心者だし。これからいく所は、そんな難しい所じゃないから。……色々とレクチャーしてあげる」
「わ、わぁっ! ありがとうございますっ!」
そのまま、2人は地下へと潜っていったのだった。
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