第三話 王太子と貴族
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め)
(裏で散々私腹を肥やしてるんだろうがそうは行かないぞ)
(汚物は消毒だ!)
疑心暗鬼と悪感情のスパイラル・・・というべきか。
下手に精神が大人なものだから常軌を逸した監視や接触には耐えられないんだろう。まぁ、子供でもこいつは耐えられんかもしれんが。
しかしこの一件はオレにひとつの決意をさせた。
(王太子とはいえ、たかが五歳児の権力なんて微々たるもんだ、今は力を蓄える!)
(
(それと信頼できる仲間、トリステイン再生の戦略、他にもやる事はあるだろうが出来るところからやっていこう、徹底的に!)
一ヵ月後、オレは水と風のラインに上がった、だがまだ通過点だ驕らずにもっと精進しないと。
『ガリア王国のシャルル王子のようだ!』
『いや! それすらも凌駕する!』
『トリステイン王国万歳!!』
相変わらず外野はうるさいが、気にしないようにする。
自室でくつろいでいると、ノックとともに両親が入ってきた。
「マクシミリアン入っていいかい?」
もう入ってるだろうに。
「どうしました? 父上、母上」
「実はだなマクシミリアン、来週、ヴァリエール公爵の誕生パーティーが催されることになってな」
「誕生パーティーですか」
「マクシミリアンももう五歳だからな家族そろって行こうという事になったのだ」
国王一家ご来訪ってやつか? そのヴァリエール公爵って今頃すごい気合入れて準備してるんじゃなかろうか
「そのヴァリエール公爵の次女の子はあなたの婚約者なのよ」
「婚約者ですか?」
「ええ、でもその子は生まれつき体が弱くて、国中の腕のよい水メイジを頼んで治してもらってるのよ」
「なにかの病気なんですか?」
「詳しいことは分からないけど。でも、マクシミリアンが会って励ましてあげればきっと良くなるわ」
「そうですか。分かりました、元気になれるよう励ましてみます」
転生後初の旅行だ、トリスタニアどころか王城の敷地内から出たことが無いからから商業地や農地など見て回れたらいいんだが、それに婚約者はどんな娘なんだろうか、可愛い娘だといいな、あと病気だと聞いたけど早く良くなるといいけど、励ますったってどういう風に励まそうか。
また一ヵ月後、ヴァリエール公爵領へ出立の日。
オレの目の前にユニコーンが繋がれた8頭立てのやたらでかくて豪華な馬車があった。ユニコーンって男は駄目なんじゃなかったっけ? 調教したのか?
そんでこんなキラキラしたヤツで行くのか? もっと他に金の使い道があるだろうに。でもまぁ、王家ってのは大勢に見られてナンボか。
すると後ろから父さん
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