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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
二十六話 新星と遺物
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をそそられたらしく、かなり興味深々だ。
「でも、あんなに細かいレベルで操作できるものなの?なんか、液体系の物質を操作したときみたいになってたけど……」
「それが、アルフォンス博士の研究テーマの一つなんです」
「えっ?」
真剣な表情で試合を見ていたコロナが、簡潔にそう答えた。
「アルフォンス博士の研究テーマの一つは、〔魔力干渉による物質の分子組成と性質変化に置ける応用利用の可能性〕、つまり、物質に対して、分子レベルで魔力による干渉を行うことで、より物質の組成に応用性を持たせたり、その物質の性質その物を完全に変化させてしまったりする物質操作の応用技術の研究なんです」
真顔で説明するコロナに、ディエチを含めたメンバーがぱちくりと目を瞬く。
「物体に魔力干渉することで、その物体の強度を上げることが出来るのは随分昔から知られてる技術ですけど、この技術は元々、物質の分子的な結合を魔力によって強化することで単純な機械的強度だけじゃなく、その物体の分子同士の結びつきそのものも強化しているんじゃないのかって言う仮説は大分昔から立っていたらしくて、長い間研究がされてきたんです。実際、一部の魔術では物体の性質自体を変えるようなものも確認されてたんですけど、それらはミッドで確認されてる多くの場合はどちらかっていうと魔力由来の強引な性質変化で魔力干渉をやめると効力が消えてしまうものも多くて。古代魔術クラスだと、そうでない物もあるって話もあるんですけど、それらは確認できるサンプルが少ない。そんな中で、アルフォンス博士は物体に魔力で分子レベルの干渉をするメカニズムを解析して、その基礎理論を発表したんです。この技術は物質その物の性質を変えられるから、あらゆる分野に応用が期待されている研究なんですけど……ああやって使えるってことは、もうほとんど実践レベルまで完成してたんだ……」
「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」
「「こ、コロナ……すっごぉい……」」
まるで教科書を読むようにスラスラと説明したコロナにポカーンとしていたメンバーの中で、ヴィヴィオとリオがようやく紡ぎだした言葉がそれだった。シュウがかけていた眼鏡をクイッと上げると、ある種戦慄したような顔で言う。
「なんというか……重ねて聞くが、君は本当に初等科の学生か?」
「へっ?あ、あれっ?……あ、その、これはたまたま興味があって!それで知ってただけなのでそのう……」
自分が全員から注目されていることにようやく気が付いたように顔を紅くして縮こまるコロナに、メンバーが苦笑する。
「いやぁ、ちびっ子だと思って舐めてたぜ」
「お前はこの子の爪の垢でも煎じて飲め、カグツチ」
「……寝そう」
「うーん、最近の初等科の子って、すごいんだね……」
「可愛らしいだけではない……ふふ、女子の
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