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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
二十六話 新星と遺物
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た。
若干にらみ合うようにも見えるその光景を見て、リオが隣のコロナに小さく耳打ちする。
「……なんだか、ちょっと火花が散っているような……」
「うん……」
「お、いいとこに気が付いた」
ニヤリと笑って、いつの間にか近くに居たライノが言った。
「ま、宣戦布告も兼ねてんのさ、この挨拶は。……特にエーデルはな」
「えっ?」
「どういう……」
「彼奴は予選4組だからな、勝ち進めば、この中で一番初めにクラナと当たるのは……アイツだ」
「あっ」
「だから……」
あんなにも火花を散らしているのかと、納得したように二人が彼らを見直したときには、すでに二人は視線を外したところだった。
「……ちょうどいい、ここで選考結果を言っちまうか」
「えっ?いいのですか?ノーヴェ姉様」
不意に、あっけらかんとそんなことを言った。ディードが驚いて聞き返すが当のノーヴェはというと、肩をすくめただけで答える。
「クラナ、良いだろ?」
「……はい」
通常、選手の情報は他の選手に漏らさない物だが、選考結果などは少し調べればすぐに分かることだ。隠す意味がない。
「おっし、クラナは……四組、スーパーノービスからだ。チビ達と同じく、予想出来る限り、最高のスタートだな」
「……はい」
「わぁ!」
「やったぁ!!」
「これで選考会メンバーは全員スーパーノービスからですね!!」
うなづいたクラナのすぐ後ろで、リオとヴィヴィオが飛び上がって喜びを表現する。その様子に、発表までは当然といった様子で眺めていたシュウが、驚いたようにいった。
「ディリフスがスーパーノービスなのは、内容からすれば分かっていたが……」
「なんだ、嬢ちゃんたちもみんなそっからなのか」
「はい!」
「みんな一回勝てばエリートクラスに上がれるんです!!」
喜びを盛大に体で表現しながら返す子供たちに、男子のメンバーは感心したようにうなづく。
「初出場では、最高のスタートだよね……」
「……チームナカジマ、優秀」
先ほど聞いた名称を尊敬を込めて口にするエーデルに若干恥ずかしそうにしながら、ノーヴェが言った。
「うし!けどな、これはあくまでもスタートだ!勝負はここから、分かってんなお前ら!」
「「「「押忍!!」」」」
「オーっす!!」
「……押忍」
各々に返事をする面子に満足げにうなづいて、彼女は続けた。
「よし、んじゃあ今日は各自かえってしっかり体力を回復すること!後は試合当日に向けて調整するだけだ!気張っていくぞ!」
「「「「「おぉーーーーっ!!」」」」」
「……おーっ」
やや実感テンションが低いのもいるが気にしない。いよいよ本格的に、チームナカジマはIMにおけるスタートを切ったのである。
「ヘッヘヘ、こりゃあ……」
「我々
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