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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
二十六話 新星と遺物
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カマチのIM一戦目は、まさしく瞬く間に終了したのである。
────
それからしばらく後、男子の部の選考会におけるすべての試合が終わり、
「なんだか、あっというまだったね」
「うん……なんだか、一瞬過ぎてちょっと夢みたい……」
「そうですね……」
「でも、あれならきっといい結果が出るよね!」
期待を込めて三人に言ったリオの言葉に、ディエチがうなづく。
「うん、期待持ってよさそう、だね」
「ま、そこんとこは心配いらねーだろ、あの試合運びならな」
微笑して言ったライノに、スルトが肩をすくめて首を横に振る。
「つーかよ、相手がなぁ、もうちょい粘るかと思ったんだがなぁ」
「おい、敗者を辱めるな」
「ん、そだな」
シュウのいうことに珍しくスルトが素直にうなづいた。が、その流れをぶった切るように……
「……観察する時間も無かった、持たなすぎ、口先だけの奴」
[ピーチクパーチクするだけなら鳥にもできますからねぇ]
「ちょっ、え、エーデル……」
バッサリと切って捨てたエーデルを、セイルが宥めるようにいさめる、そんな彼を、アインハルトがどこか意外そうに見た。
「シュタインさんは、怒っていらっしゃるのでしょうか……?」
「そうかも知れません」
独り言のようなその呟きに、ちょうど彼女の近くにいたレイシアが答える。
「シュタインさんは、普段は穏やかな方ですが、リング上ではとても礼節を重んじていらっしゃいますから。ああいった手合いの方には特に……」
「礼節……」
現代に置いて武道、と呼ばれるものには、大まかに分けて二種類の分類がある。
主に対象の殺傷、制圧をより効率的に行う事を主眼に置いて発展してきた古武道(古武術)と呼ばれるものと、武道の技術を磨く上での鍛錬を通じて、その人格を磨き、精神性を高めることを目的とした、現代武道である。
もちろん武道というものはおよそ発展する過程に置いて、古武道にせよ現代武道にせよそれらの力を持つものの責任と心構えを教えてきたものも多いため、二つがごっちゃになったものも存在する。
アインハルトの使う覇王流は、むろん古武道に属するもので、その主眼は戦場における制圧力に置かれている。
とするとエーデルは……
「(何かしらの武道を……?)」
そこまでは思い当たったがそれ以上を判断するには材料が足りない。少しだけ興味深げにエーデルを見たその瞳は、視線をこちらに向けたエーデルと目があいそうになったためにそらされた。そこに……
「あ、ノーヴェ」
「おう、なんだよ、ずいぶん大所帯だな……って」
その場にいたメンバーを見回して、ノーヴェは驚いたように目を丸くした。後ろから歩いてきたクラナも、やや所在なさげに頬を掻いている。
「おいおいなんだその面子……ライノ、お
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