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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
二十六話 新星と遺物
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み込みの速さである。
言い訳をするわけではないが、彼はこのような不意打ち気味の踏み込みを予想していなかったわけではない、むしろ、最も危険な作戦とみて警戒していたほどだった。それでも反応できないほど、セルジオの踏み込みが早かっただけの話なのだ。
「早ッ……!?」
「……!」
反応が追いついた時には、すでにセルジオは右足を惹きつけ腰を左に回している。反射的に左のフックが来ると判断して顎を引いた直後、ヒンッ!!とおよそ拳としては異質とさえいえる音を立てて彼の左拳が顎を掠りながら通過した。
「う、ぉっ……!」
唸り声を上げて、彼はたたらを踏むようにして後退する。
完全に不意打ちだ。この間合いは不味い。
そう判断していったん後退、距離を取って立て直すために下がろうとした。が……
「は……?」
グラリ、と体が揺れた。後退した足を、踏ん張ることが出来ない。
それどころか全身から力が抜け、支えを失ったからだが崩れ落ちるように一気に体が揺らぐ。今の、あの拳の一撃が原因だと、意識の片隅がおぼろげに理解した。ただ掠っただけの
一撃
(
それ
)
によって、全身の平衡感覚を“持っていかれた”のだ。ほとんど落下するように片膝をつき、パルチザンが手から滑り落ちる。
「[Aリング、選考──]」
アナウンスが響き、あぁ、これで俺の選考会の結果は決まったな、と思った直後──
「──え?」
目の前に、笑顔で二撃目の右ストレートをはなってくる少年が映った。
────
「[え、Aリング、選考終了!!選考終了です!ゼッケン945番の選手、下がってください!!]」
「うわ、モロ入ったぞあれ……」
「い、痛そうだね……」
「一切容赦の無い一撃だったな……」
「うはは、やってくれるじゃねぇの」
「……ふーん……」
五人の男子選手がそれぞれにコメントを残す。褐色の少年のストレートは相手の少年の顔面を完璧にとらえ、食らった方は実に3m近く吹き飛ばされて止まっていた。リング外にいたコーチらしき人物と医療チームが、大慌てで担架に彼を載せている。
「つーかなんだあれ。つえーな」
「あぁ、思わぬ掘り出し物……と言いたいところだが、コーチを見ればそれも合点がいくというものだな」
「……うん」
「コーチ?あのじーさんか?」
ライノやスルトが首をかしげていると、シュウは呆れたように首を横に振る。
「ミゲル・サラス、格闘戦技指導の世界では大御所も大御所だ。ミッドの《イスマイル・スポーツジム》を知っているか?」
「あ?あぁ、あの結構でかいジム?IMの優勝者も出してたよな?」
「おう、俺もあそこには行ったことあるぜ」
「そこのオーナーだ……というかお前たちこの世界に居て何故知らん……」
はぁ、と大きなため息をつくシュウに、スルトとライ
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