暁 〜小説投稿サイト〜
『優しい』先生と『単純』な私
先生との出会い(プロローグ)

前書き
私立鳳凰学園。

そこは世に言う超エリート学校。

全寮制で、入学と同時にタブレット端末がひとり一台配布される。

私、夢野詩織は鳳凰学園の2年生。

今日、生徒会書記に任命されました。

私なんかが書記でいいのか分からないけど、これから頑張っていくつもり。

顔合わせのために生徒会に集まるように言われ、長い廊下を進む。

窓の外は綺麗な緑。

そして、広い海。

鳳凰学園は海に面していて緑も多い綺麗な学校。

だけど、歴史は古い。

そして、校則も厳しい。

漫画やゲーム機などは持ち込み禁止。

連絡は全て配布されたタブレットで行う。

私も入学当初は驚いたけど、すぐに慣れた。

そんなこんなで生徒会室の前。

コンコン、

軽く2回ノックし、扉を開ける。

ぐるっと中を見渡すと、男の人がこちらに背を向けて座っていた。

「あ、の!書記に任命されました、夢野詩織です!よろしくおねがいしますっ」

私の言葉に振り返った男の人は、新任式で挨拶していた先生だった。

「えっと、君が夢野さん、か。俺は結城雅。よろしく」




私は、騙されたのです。




先生の、この、『笑顔』に…。
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