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衛宮士郎の新たなる道
第3話 魔術使い
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ナがあったので、立場は逆転していたが。
 そうしてあらかた士郎の初心な態度で楽しんだスカサハは、そろそろネタばらしをする。

 「さて冗談はこれ位にするかのう」
 「じょ、冗談・・・?」
 「何じゃ、ホントだった方がよかったか?何、昨夜のお前を元気づける為にこうして趣向を凝らしたわけよ。――――まぁ、半分以上は嬉々としてやったが」
 「・・・・・・・・・・・・・・・」

 全く悪びれないスカサハの態度に、士郎は朝から疲れたーと言いたそうに頭を垂れた。

 「あと、士郎。良いのか?今日は藤村組の花見だった筈だが、料理の仕込みをしなくても?」
 「っ!そうだった!?急いで仕度しないと、今何時だ?」

 スカサハに言われてハッとした士郎は、そのままの姿で台所に向かって行った。
 その士郎の後ろ姿を見送ったスカサハは、一人呟く。

 「生に飽き、死ぬことを望んでいた私を楽しませてくれるとは、ほんとに興味深い奴じゃな」

 感慨にふけながらスカサハは、漸く上ってくる朝日を見つめる。

 「影の国(アルバ)に居た時は、ただダラダラと生きてきたが、異世界にて新しい生を謳歌するのも悪くないな」

 そして瞳を閉じてまた呟く。

 「――――そうは思わぬか?士郎よ」
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