22話 戦場の蠢動 5.11
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する。後は月が動くだろう。その前に進路を変更し、ワイアット艦隊とジオン本隊との交戦の最中を狙って、横槍を入れるとしようと思うが・・・」
アムロはシナプスの意見に頷いた。
「ああ、もはや先んじて止めやすい方から片づけるのが良いと思う。本隊戦力同士が繰り広げられるなら、今の状態よりは隙があるはずだ」
「そうだな。レイ大尉の意見に賛同する」
バニングも同様に述べた。
「決まりだな。本艦はこれよりワイアット艦隊の交戦地点まで転進する」
アルビオンは包囲される前のマ・クベ艦隊から逃れるように進路をとり、ワイアット艦隊の交戦宙域を目指した。それを確認したマ・クベは艦隊を再び戻し、徐々に近づきつつあるコロニーとフォン・ブラウンの混乱を眺めていた。
「さて、私らはゆっくりと脅しをかけてから地球へ向かうとしようか・・・」
マ・クベはそう呟き、自身も口座にて空売りを始めようとしていた。
* ジオン本隊 グレートデギン艦橋 同日 17:00
後方から着々と進行してくるコロニーの前に布陣するようにジオンは部隊を展開していた。
この頃になると、リック・ドムUとゲルググJが主力MSであり、連邦はジムやジム・カスタム、ジム・キャノンUが主力であった。
3年前からあるモビルスーツも様々な改善点、改良を繰り返し、3年前とは比較にならない性能を両軍とも所有していた。
先に戦っていたデラーズ艦隊がジオン本隊が到着すると、艦隊再編のために後退した。
グレートデギン艦橋には公王とが座しており、その傍にキシリアが立っていた。
モニターに映るデラーズはその2人を確認するや否や、最敬礼を取った。
「公王陛下には置かれましては、このような戦いに運び頂き、我々兵士共光栄であります」
その姿にデギンは軽く手を前に出し、労いの言葉を掛けた。
「よい。お前たちの働きにより、我々のジオンの思想が実現しようとしている。私はただの飾りにすぎぬ。実戦指揮はこのキシリアが取ることになる」
紹介に預かったキシリアはデラーズの戦を褒め称えた。
「デラーズよ。よくぞここまで凌いだ。後は我々がワイアットを引き受ける」
「はっ、一度再編して参ります」
「ああ。兵士共にも休養を取らせてから、迂回して強襲を掛けてもらうつもりでいる。追って指示を待て」
キシリアの命にデラーズは敬礼をし、通信を切った。
デギンはキシリアに戦況について確認した。
「キシリアよ。今はどのような状況だ」
キシリアはデギンに分かり易いように説明を努めた。
「父上。敵は我が方の3倍はあるでしょうが、ソーラレイにより、全軍投入しての軍事作戦が取れないことに活路があると思えます。仮に戦闘中でも、コロニーがこの宙域を通
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