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逆襲のアムロ
22話 戦場の蠢動 5.11
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* ソーラレイ 照射範囲境界 5.11 9:30


ワイアット艦隊と先遣隊のデラーズ艦隊が一進一退の攻防を続けていた。
艦隊戦力比としては10対1ぐらいのものですぐさま粉砕できる戦力を持っていたが、ソーラレイという決戦兵器のため、デラーズの艦隊の数でもワイアットの先方を相手にするには十分だった。

ただワイアット艦隊の補給や戦闘部隊の交代が利く分、デラーズ艦隊にはそれが無い。長期戦になれば、デラーズは不利になる。

しかしながら、デラーズはギレンのコロニーを待つだけ。それまで戦線を維持すれば良かった。ワイアット艦隊にコロニーに取りつかれたら阻止されてしまう。及びワイアット艦隊がコロニー傍に取りつかれても、ソーラレイを打てば、コロニーも一緒に無くなってしまう。それではブリディッシュ作戦が成り立たない。

ワイアット艦隊は仮に襲来するコロニーに小勢でも取り付ければ良い訳で、ジオンはコロニーを阻止限界点まで運び込めば作戦成功となる。

ワイアットは月へのコロニー落としの情報を先んじてキャッチしていた。
元より連邦は、ルナツーの観艦式の後、ジオンを殲滅するというシナリオ。バスクの率いる地球圏の外郭軌道艦隊がアステロイド・ベルトから流れてきた小惑星を地球に向かわせ、その石がソーラレイを打ち抜き無力化。その後、ワイアット艦隊とバスクの艦隊による包囲殲滅戦という流れだった。

ギレンはデラーズの奮闘に応えるべく、デギンとキシリアに全艦隊の8割以上で迎撃を任せた。ギレン自身はソーラレイの防衛に回った。地球に落とす予定のコロニーをシーマに、月のコロニーにはマ・クベに陣頭指揮を取らせた。

ワイアットは艦橋の艦長席で優雅に紅茶を嗜んでいた。
戦況報告を受けていたが、状況は良いという報告だった。

「うん。敵も何やら時間稼ぎをしているようだが、我々も時間を稼ぎしてもらった方が都合が良い。中々バスクの土産の到着が早くはないからな」

「そうですね。将軍、月より救難信号が発せられております。コロニーをジオンが月に落とそうと企んでいるそうですが・・・」

そう副官より報告を受けたワイアットは少し考えた。月にコロニーを落とすことは彼らにとってはスペースノイドの支持が欲しいことに反する行為だ。恐怖で支配しようとするのかと。どちらにせよソーラレイがある限り、艦隊を派遣することは自殺行為に等しい。が、それを無視するにもやぶさかではなかった。

傍にいる部隊を副官に確認したところ、どうやらシナプス部隊が一番近いようだった。
ワイアットはシナプスがGP03の受領が終わっていることを報告で受けていたため、効果というよりは既成事実で連邦がそれなりの戦力を派遣したということが欲しいがため、月の防衛を命じた。

「よし!シナプスへ連絡。月のコロニ
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