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アインクラッド篇
movement T 白き夜のクリスマスソング
俺とソラとシエラさんと
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ここそがギルド、星屑ノ歌のギルドホームにしてギルドマスター、シエラの経営するアインクラッド初のプレイヤーレストランである。
「ちーっす!」
「シエラさーん?来ましたよー。」
開店前なので店内は薄暗く、当然客の姿はない。と、その薄闇の中から突然、六本の投げナイフが飛んできた。ここが《圏内》であることも忘れ、反射的に背中の剣を抜く。ソラもムチを振るい、迎撃に移る。断続的に金属音が響き、床にナイフが転がる。
「………シエラさーん、いきなりコレは無いでしょう?」
「あー、びっくりした。全く………趣味悪いですよ。」
「ハッハッハッ!いやいや悪いね。しかし……もう少し慌ててくれるかと思ってたが、可愛げないなー。」
薄暗い店の奥から一人の女性が高笑いを響かせながら悠然と歩みよる。光を反射し煌めく銀髪、星の様な紫の瞳。流麗に整ったその顔はいたずらっ子のそれと同じ笑顔を浮かべている。
「二人共、星月夜亭にようこそ。よく来てくれたね。」
この人物が、この星月夜亭の店主にしてギルド、星屑ノ歌のマスター、シエラである。
「まぁ、掛けてくれ。丁度お昼だしランチでもしながら話そう。」
そう言ってシエラは店員NPCに合図すると奥の厨房からまだ湯気の上がっているプレートが三つ運ばれてくる。取り敢えず手近にあった三人掛けのテーブルに腰を降ろすとにこやかに皿を置いて店員が戻っていく。皿の中身はというと………
「「カレー?」」
「うん、自信作だ。ま、試食会といこうじゃないか!」
シエラが自信満々に言うのでとにかく一口食べてみる。
「……………カレーだ……!」
「嘘!?本物のカレーの味だ!!」
この世界では、味覚の再現が微妙でカレーらしき物はあるが何か物足りない、辛さが足りなかったり甘かったりする。しかし、今食べたコレは正しくカレーだった。
「フッフッフ、色々な調味料アイテムの組み合わせを試してね。いや、美味しく出来て何よりだよ。」
俺もソラもかなりのハイペースで一気に平らげた。そこで我に返る。
「って、今の自慢するために呼んだんじゃないですよね?」
「勿論、ちゃんと話があるさ。いいかな?心して聞いてくれ。」
そのただならぬ気配に、ソラは背筋を正す。俺も思考を切り替え、一言一句聞き漏らさないように身構える。
「最近思うんだが、ウチ、ギルドに成ってなくないか?」
その言葉に二人で盛大にずっこけた。
「い、今更ですか?」
「最近ってか結成以来ずっとですよ。」
「ん、そうか?まぁとにかくウチはあんまりにもギルドとして活動していない。だから、ほとんどの人はギルドがあることも知らない。これは由々しき事態だ。」
「ま、まぁ……言いたい事は分かり
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