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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico47楽を嬉で返す
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付けばわたしはルシル君に抱きしめられてて、目の前にルシル君の顔がある。顔どころか全身が熱くなって頭の中が真っ白になる。
「・・・あ・・ぅ・・あの・・・う・・・」
「はやてだけずる〜い!」
「・・・ぅ・・・ん・・・ゼフィ・・姉様・・・」
ルシル君がなんか寝言で誰かの名前を言うた。それは女の人の名前で、「ゼフィ姉様って確か・・・」亡くなられたルシル君の家族やったはずと思いだす。寝言でお姉さんの名前を呼んで、代わりとも言えるわたしを抱きしめるルシル君。ルシル君の新たな一面を垣間見てしもうた。
(でもしゃあないよな・・・。どれだけ大人びててもルシル君もまだ子供なんやから・・・)
そう思うと恥ずかしさとか照れくささとかが全部なくなった。緩んだルシル君の腕を離して、今度はわたしがルシル君を抱きしめた。とにかく胸の奥から生まれてくるんは愛おしさで、ルシル君の頭をそっと撫でる。ずっとこのままで居りたい衝動やったけど・・・
「はやてちゃん? そろそろ朝ご飯を食べないといけな――って、あら♪」
シャマルに呼びかけられてハッとした。遅れて「・・・ん・・ん? はやて・・・? えっ!? はやて!? 一体何を!?」ルシル君が目を覚まして、目を丸くしてわたしを見た。また生まれる恥ずかしさと照れくささ。
「な、なな、な、ななな、なんでもあらへんよぉぉぉーーーーーーッ!!」
ルシル君のベッドから飛び出してそのままリビングへダッシュした。テーブルにすでに着いてたヴィータが「ビックリしたぁ〜」目を丸くしてわたしを見て、「どうしたですか? はやてちゃん・・・」起きてたリインがそう訊いてきた。
「な、なんでもあらへんよ、うん。さ、ルシル君もアイリも起きたし、待ってよか」
「「???」」
わたしは自分の席について、ルシル君たちが来るのを深呼吸しながら待つ。それからしばらくして「すまない、寝坊した」ルシル君と、「おはよ〜」アイリ、そんで「お待たせしました」シャマルが来て、それぞれ席に着いた。そんで「いただきます!」して朝ご飯を頂く。
(うぅ・・・、メッチャ顔を合わせづらい・・・)
それから、朝ご飯を食べてからの通学までずっとドキドキしっぱなしやった。ルシル君もどこか気まずそうやったし、少しは意識はしてくれてるみたいで嬉しいやら恥ずかしいやら。
†††Sideはやて⇒すずか†††
正門側で待ち合わせをして、みんなで一緒にクラス替えの結果を見に行くことに。小学校生活最後のクラス替えで、これで決まったクラスは卒業まで変わらない。ドキドキしながら掲示板に向かってると知らない男子たちが、クラス替えで騒ぐ女子が邪魔、とか、うるせぇ、とか、そんな話をしているのが聞こえた。
「同じ男の子としてのルシル君はどう思う
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