第13話 私が抱く貴方への思い
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なくなってしまった。
「あの魔獣、だんだんと僕の動きに慣れてきているのか?」
さっきまでは喰らっていた蹴りに反応した、つまり奴は僕の動きに反応できるようになってきているんだ。この短時間でそんなことが出来るとはなんて高い知能を持っているんだ。
「ガァァァ!!」
魔獣は口から火球を吐き出してくる。何とか回避するまるで僕が避ける場所を予測して狙い撃つような正確さだ。
ボガァァァンッ!!
「がはぁッ!」
火球を回避し損ねた僕は爆風に吹き飛ばされて地面に叩き付けられる。
「ぐッ……」
魔獣は素早い動きで僕にのしかかり爪を振り下ろしてきた。咄嗟に左腕で爪を受け止めるがジリジリと押されていた。
「左腕だけじゃ……!」
レンは倒れてしまい僕もこんな状態……絶体絶命だ。
「こんな所で死んでたまるか!!」
僕は帰るんだ、レンと一緒に団長や姉さん、ゼノやレオ、西風の皆。そして……
(リィン……)
僕を信じて待ってくれているフィーの元に……帰るんだ!!
「グッ、ウォォォォォォッ!!!」
身体の底から凄まじい力が沸き上がってくるのを感じると、僕の意識は薄れていった。
sede:??
魔獣ブレイズドックは勝利を確信していた、自身を手こずらせてくれた二匹の獲物…その内の一匹は倒れもう一匹は今まさに止めを刺そうとしている。そして己の爪が獲物を貫こうとした瞬間だった。
バキッ!!
リィンが掴んでいた爪を片手で破壊した。ブレイズドックは警戒して獲物から距離を取る、すると獲物がゆっくりと起き上がってきたが…何だあれは?
リィンは変わっていた、白い髪に真っ赤な瞳…黒く纏うオーラがブレイズドックを更に警戒させる。
ブレイズドックは本能的に感じた。コイツは獲物じゃない、俺と同じ『捕食者』だと。
シュバッ!
リィンが動いた、ブレイズドックは口から火球を放つ、だが避けられる。さっきまでとは動きがまるで違う、あっという間にブレイズドックに接近したリィンはブレイズドックに数回拳を打ち込んだ。
???????? 重い!
それは打撃を喰らったブレイズドックの思った事だ、さっきまでは十分に耐えられたリィンの打撃、だが今はまるで質量兵器を喰らったかのような重み……衝撃が身体を走る。
なおも続くリィンのラッシュがブレイズドックを後退させる。たまらずブレイズドックはその大木のような腕でリィンの胸に一撃を浴びせた。だが……
「……」
リィンは止まりはしたものの後
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