第13話 私が抱く貴方への思い
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前にした時が……」
リィンはそれをスライディングでかわす、勢い余った魔獣の爪が崖に刺さる。
「もっとも油断する時だッ、レン!!」
リィンの合図を聞いて私は大岩を下に落とす。爪が刺さり動けなくなっていた魔獣に激突した。
「ギャゴァァァッ!?」
魔獣は大岩に潰されて姿を消した。
「……終わったわね」
魔獣が唾された事を確認した私は崖の下に向かった。
「リィン、やったわね」
「最高のタイミングだったよ。ありがとう、レン」
リィンが頭をナデナデとしてくる、こういう子供扱いはあまり好きじゃないけどなでられるのは安心しちゃいそう。
「さて、これからどうしようかしら…」
魔獣はどうにかできたけどこのままじゃ逃げることは出来ない、普通の服一枚でこの寒さの中を行くのは自殺行為でしかない。
「少し危険だけど戻って何か防寒具を探そう、このままだとこの寒さには耐えられない」
「やっぱりそうするしかないわよね」
リィンの意見に私は賛成した。もし奴らの生き残りがいたら不味いけどどのみちこんな格好じゃ満足に移動もできないわ。
私とリィンは一旦施設に戻ることにした。
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「ここは何もないな」
「全て壊されてるわね」
装備を求めて施設を徘徊するが殆どの部屋や設備が破壊されていた、これじゃまともな装備は期待できないわね。
「あれ、この部屋だけ何故か被害が少ないな」
とある一室に入ると物や機械が倒れてたりはしていたが、他の部屋と比べると被害が少ない感じがするわ。
「ここは……たぶん『先生』の部屋よ。他の場所より壁や天井が頑丈に作られているわ」
「あいつの?」
この施設を取り仕切ってる『先生』の部屋……もしかしたら何か役に立つものがあるかもしれないわね。
私とリィンは部屋を物色するが見つかったのはD∴G教団に関して書かれた書類だけだった。
「他には何も無いようね。ねえリィン、その紙切れはどうする?」
「念の為に持っておくよ、何かの役に立つかもしれないしね」
リィンは書類を折りたたみ近くにあった袋にしまって懐にいれた。
「じゃあ別の場所を探そうか」
「そうしましょう」
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「あ、これ防寒具じゃない?」
ボロボロに壊された施設の中を探索していると壊れかけたロッカーの中から防寒具を見つけた。ご丁寧に靴もある。
「ちょっと大きいかしら。ねえリィンなら着れるんじゃない?
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