第2章:異分子の排除
閑話2「IS学園〜Another〜」
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しね。
「...ところで簪さんはどうして整備室に?」
「私は...専用機を完成させるため...。」
「...未完成なんですか?」
技術者でもないのに、完成させるのは相当難しいはずですが...。
「.....良ければ、手伝いましょうか?」
「えっ?...できるの?」
「これでも解析は得意ですから。どこをどうすればいいのかぐらいは分かりますよ。」
桜さんにもアフターケアを任されていますからね。
「....でも、いいよ。」
「え?そうですか?」
「私一人で完成させなきゃ、意味ないから....。」
意味....?なぜ一人じゃないと....?
「(....あ、そういえば、姉の更識楯無さんは、一人で完成させたとか言われてましたね...。)」
劣等感から来る意地って所でしょうか?(桜さんが)調べた限りじゃ、本当に一人で完成させた訳じゃないのに...。
「だから、手伝わなくても、いいよ。」
「っ.....。」
そう言った簪さんの眼が、なんだかかつての私のように見えました。
...私は....どうすれば.....。
「.......。」
「...じゃあ、私は作業に戻るから...。」
そう言って簪さんは自分が作業していた場所へと戻ってしまいました。
「(....私は....。)」
簪さん以外に用がなくなってしまったため、私は整備室を後にしました。
「あ、いたいた。おーい!ユーリー!」
「マドカさん...。」
割り当てられた部屋の番号を私は知らないので、一度教室に戻るとマドカさんがいました。
「...あれ?どうしたの?」
「いえ、ちょっと...。」
「....何か、あったみたいだね。無理には聞かないよ。」
...そう言われたら、頼ってしまおうと話したくなってしまうじゃないですか...。
「その言い方は、ずるいですよ...。」
「えっ?」
「...まぁ、話した方が気が楽ですしね。」
少しばかり、話しておきましょうか。
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