第2章:異分子の排除
閑話2「IS学園〜Another〜」
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〈最近はメンテナンスをしていなかったので、整備する箇所が多いですね。...あ、ユーリ、これもです。〉
「そうですねー...。まぁ、手軽に済ませれるものだけでよかったです。」
私は解析が得意なだけでメンテナンスはそこまで得意ではありませんからね....。軽い故障はともかく、重要な部分とかは無理です。
〈.....これで大丈夫です。〉
「ありがとうございました。」
〈いえ、こちらこそ。〉
エグザミアの横に出ていた画面が消えます。普段はシュテル達は画面を介して私達と会話をしますからね。チヴィットに接続して直接話す事もできますけどね。
「め〜ちゅもお疲れ様でした。」
メンテナンス中は眠っていため〜ちゅが目を覚まし、また私の頭に乗ります。
―――カタン
「っ、誰ですか...?」
機材による物音がしたので、そちらへと振り返ります。
そこには、水色の髪をして眼鏡をかけた、大人しそうな少女がいました。
「...貴女は確か...クラスメイトの更識簪さん?」
「あ、えっと....。」
なぜかおどおどしている簪さん。どうしたのでしょう?
「ご、ごめんなさい、勝手に覗いちゃってて....。」
「覗いてたって...メンテナンスしてた所をですか?」
「う、うん...。」
...と、言う事はシュテルと会話してたのも見られてますね。
別に、隠す必要はないんですけどね。
「さっきのは...。」
「私の専用機“エグザミア”に搭載されている自己学習型AIの一人です。他にも二人いて、さっきのはシュテルと言います。」
「AI.....。」
自己学習型のAIが搭載されているISなんて他にないですからね。珍しがるのも当然です。
「...少し、会話してみますか?」
「えっ?」
「シュテル。」
〈はい。〉
再び画面が宙に投影され、そこにシュテルが映ります。
〈....1年4組の更識簪さんですね。私はシュテルと申します。〉
「凄い....本当にAI?」
〈はい。自己学習機能を付けた事で、より人間らしくなっておりますが、AIです。〉
簪さんの大人しそうな雰囲気からシュテルが一番相性がいいと思いましたけど、その通りでしたね。...レヴィも水色が好きなので仲良くなりそうですけど。
「そういえば、一週間後に模擬戦をするって言ってたけど...。」
「あれですか...。正直、マドカさんに勝てる気はしないんですけど...まぁ、頑張るつもりです。」
〈まったく勝ち目がない訳ではありませんしね。〉
シュテル達の分析を上手く使いこなせば、勝てる事もあります
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