第2章:異分子の排除
閑話2「IS学園〜Another〜」
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と私達を睨んでいました。
「ほら、ユーリ、いつまでさっきのを引きずってるの?」
「あ...すいません...。」
さすがに呆れたような目でマドカさんは私を見ます。
「家族を捨てるような奴なんかをいつまでも気にしちゃいけないよ。...第一、今じゃユーリの方が全てにおいて優れてるんだから。」
「そうなんでしょうか...?」
「...あの束さんや桜さんに鍛えられて、強くならないとでも?」
苦笑いしながらそういうマドカさん。...確かにそうですね。
「....それにしても、どうして姉様はこの一年生の階に?」
「秋兄や桜さんとか男性操縦者がいるからでしょ。どんな人か偵察しにって感じに。」
なるほど...。...姉様は女尊男卑思想ですから、偵察というのは的を射てますね。
「...っと、さっさと戻らないと。」
「もうこんな時間ですか。」
チャイムが鳴りそうな時間だったので、私達は急いで教室に戻りました。
「はい、それじゃあクラス代表を決めますよー!」
三時間目、アミタ先生が授業を始める時にそう言いました。
「クラス代表って言うのは、名前の通りね。ちょーっと行事での雑用とかが任せられたり、クラス別でISの対戦で代表として出たりするわ。」
「では、立候補もしくは推薦する人は挙手をお願いします。」
キリエ先生、アミタ先生と言い切った直後、まばらに手が上がります。
「はい!エーベルヴァインさんが良いと思います!」
「はい!私も!」
「え、ええっ!?」
何故か挙手したほとんどの人が私を推薦しました。ど、どうして....?
「あ、あの...!」
「ちなみに〜、推薦された人に拒否権はないわよ〜?」
「うぅ.....。」
辞退しようとしたら、キリエ先生に無理だと言われました...。
「あの...せめて私を選んだ理由を....。」
それだけでも聞かせてほしいと、私はそう言います。
「専用機持ちって言うのもあるけど....なによりも。」
「「「「「可愛らしいから!」」」」」
クラスのほとんどが一斉にそう言います。...って、マドカさんや先生方まで!?
「そ、それだけ...ですか?」
「何言ってるのエーベルヴァインさん!」
「可愛いは正義だよ!」
「というか、こんな可愛らしい子がうちのクラスにいるのを自慢したい。」
クラスメイトのあまりの気迫に少し引いてしまいます...。...って、最後の人、ぶっちゃけましたね...。
「...ユーリ、他の人が推薦されていない時点で、決まったことだよ。諦めて、クラス代表になるようにね?
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