第2章:異分子の排除
閑話2「IS学園〜Another〜」
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思想の過激な人の事で、重要そうな人は有名だったり手を出さない方がいい人だったりする人の事です。
「ま、怪しい方は放置しててもいつの間にか桜さんが潰してるだろうから...重要そうな方、かな。」
「...そうですね。」
マドカさんが顔を向けた先は、今は誰も座っていない席。
先程、HRが終わったらすぐにどこかへ行ってしまったようです。
「名前は更識簪。...まぁ、あの更識家の子って事ね。」
「対暗部用暗部“更識家”...まぁ、裏では有名な家系ですね。」
ちなみに情報源は桜さんや束さんです。一体、どこまで知ってるんですか...。
「“楯無”の名を持っていないという事は当主ではなさそうだね。」
「確か、妹さんの方ですね。姉の方が二年にいます。」
「あー、そうだったね。生徒会長だし、優秀なんだろうな。」
マドカさんの言葉に少し胸が痛みます。...なにせ、私も優秀な姉と比べられてきましたから。どこか、簪さんと私の境遇が似ている気がするんですよね...。
「...っと、ごめんごめん。」
「いえ...大丈夫ですから。」
マドカさんも失言に気付いたのか、謝ってきます。
「...それよりも、他の情報は...。」
「えっとね...あ、専用機の開発が凍結されたらしいよ。」
「専用機の開発がですか?」
マドカさんの情報端末を覗かせてもらうと、開発しているのは倉持技研という所で、凍結された理由は男性操縦者の専用機“白式”の開発が優先されたから...と。
「...ひどいですね。」
「....実は、束さんもコレに関わっていたりするんだよね。」
「えっ...?」
どうやら、“流れ”というものに必要な事をしたらしいです。...その“流れ”というモノが分からないんですけど...。
「おまけに、アフターケアは私とユーリに任せるってさ。...なんで私達が彼女と同じクラスになる事を見越したような指示を....。」
「...案外、そうするように仕向けていたりしてそうです。」
「否定できない....!」
実はこのクラス分け、束さんと桜さんが操作していたりしませんよね?
「...って、そんな事してる間に二時間目だ。」
「そうですね。」
件の簪さんはチャイムが鳴るギリギリで帰ってきていました。
...そんなギリギリで大丈夫なんでしょうか...。
「あれ?ユーリどこ行くの?」
「ちょっとお手洗いにです。」
二時間目は特になにもなく終わり、再び休み時間です。
ちなみに、簪さんはまたすぐにどこかへ行ってしまいました。
「あ、私もついて行くよ
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