第10話「ちょうたつ」
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奴らの生態は、夜になると家に帰るのか、数が減る。雨が降ると、雨宿りをするのか軒下や室内に入る。...この二つが揃ってる、今は外出に向いていると言えば向いている。」
尤も、前提条件に俺や先生のような体質があるがな。
他にも、先生や皆に気付かれにくいっていうのもある。
「この絶好のチャンス、このチャンスの内に、“アレ”を学校に持ってこないとな。」
そのためにも、今は一気に家へと駆ける!
「邪魔だ!」
二階から飛び降り、近くにいた奴を叩き潰す。
すぐさま走り出し、一気に家まで行く。
「工藤家は雨宿りの場所じゃないですよっと!!」
家まで辿り着き、軒下にいたゾンビを一掃する。
「ええっと....車の鍵は....あった。」
中に入り、ライトで鍵を探し出す。
「ついでに何か持っていくか。まだ何かあったはずだし。」
手頃な日用品や残っていた非常食を鞄に詰め込み、シャッターが閉じられている頑丈そうなガレージへと向かう。
「....うわーお。こりゃ、頑丈そうだな。」
銃弾を喰らっても壊れなさそうなジープで、後部座席の方を照らしてみれば、予備のアサルトライフルなどがチラリと見えた。弾薬とかも入ってそうだ。
「よし、じゃあ早速....。」
エンジンをかけ、ハンドルを握る。...運転経験?ハワイで親父に(ry
「ガソリンは....さすが、親父。満タンとは用意周到な。」
これなら節約すればなんとかなるだろ。
「じゃあ、学校に向けて出発!」
アクセルを踏み、奴らを薙ぎ倒しながら学校へと戻る。
「...ここらに停めて....と。」
鍵を取って車を降りる。止めた場所は玄関から少し離れた場所だ。
「....って、うわ....。」
玄関から入ろうとして、無理だと悟る。
...なにせ、大量の奴らが雨宿りしていたからな。
「....車から二階に上がるか。」
雨降ってるからさっさと中に入りたいしな。
そういう訳なので、車によじ登り、さらにそこからジャンプして二階に入る。
「うわ...結構濡れたな....。」
風邪を引かなければいいのだが....。
「とりあえず、部屋に戻って着替えるか。」
タオルでしっかり拭いて着替えれば何とかなるだろ。
そう考えつつ、三階へと上る。
「....遼君?」
「.....あっ....。」
先生に見つかった。
「そんなに濡れて...どうしたんですか?」
「え、えっと....その.....。」
「さっきは車の音も聞こえましたし....まさか...
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