第10話「ちょうたつ」
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が....。)」
俺が探しているのは本ではなく当然奴らだ。
二階はほとんど安全になったとはいえ、絶対ではないからな。
「っ....!(気配...!)」
角を曲がり、確認する。
「....いない....か。」
気のせいだったか?
「....遼君。」
「っ...先生か。」
後ろから先生に声を掛けられる。
「すぐこっち来て。一人、見つけたわ。」
「っ、分かりました。先生は一応胡桃たちにも伝えておいてください。」
腰に下げていた模造刀を引き抜き、先生に連れられていく。
「....いた。...先生、後は任せてください。」
「...頼んだわよ。」
一体、彷徨う様に歩いていた。おそらく、さっきの気配もこいつだろう。
「いつの間に入り込んでいたのやら...。」
とにかく、近づいて頭に一閃。叩き潰す。
「遼!....やったか?」
「胡桃か。ああ、やっておいた。」
胡桃と悠里も先生に連れられやってきた。
「....由紀は?」
「由紀ちゃんはこっちよ。」
先生が先導し、由紀がいる場所へと行く。
すると、そこには隅っこで蹲っている由紀が....。
「わあっ!?」
ライトを当てると、吃驚する由紀。
「何やってんだ?」
「皆...あ、めぐねえ!幽霊は!?」
幽霊?...あぁ、ゾンビを幽霊と誤魔化したのか。
「えっと...実は居眠りしてて残ってた生徒だったみたいで、今帰らしたわ。」
「えっ、そうだったの?」
幽霊じゃなくてよかったと安堵する由紀。
「...肝試しは楽しかった?」
「うん!来年もやろー!」
「....そうね。」
来年は本来なら卒業してるというのは言わないでおこう...。
こうして、少し危なげながらも肝試しは終わった。
「....ん?雨か。」
玄関のバリケードを強化している時に、雨が降ってきた事に気付く。
「あー..洗濯物...は他の人達に任せるか。」
というか、洗濯物の大半が女子のだから、俺が行ったらダメだろ。
「.....雨宿りってか?」
玄関前に奴らが集まってくる。
「バリケードがあるし...多分、大丈夫だろ。」
とりあえず、部屋に戻るか。
「「「いっただっきまーす。」」」
皆で昼食である乾パンを食べる。
「ううむ...パサパサする....。」
「非常食だから、消費期限を極限まで伸ばすために徹底的に水分を抜いてあるからな...。」
パサつくのも仕方がない
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