プロローグ
2015年、東京都内某所。
今日も男は依頼の電話を待っている。
男の名は高井健次という、今年で21の男だ。彼は都内で様々な仕事をする「便利屋」の職を持つ社会人だ。
「今日も依頼は来ないかな……」
時刻は午後3時、4時を過ぎれば今日の職務は終了する予定である。
「ここんとこ全然仕事の電話が来ないな………先月は害虫駆除しかしてないから大赤字だし、このままだとちょっと危ない……」
都内オフィスビル2階に事務所を構える便利屋『万屋東京』の設立者である健次は危機感を持っていた……
prrrrrr……
電話のコール音が鳴った、健次すぐ取った。
「はい、万屋東京です。お仕事のご依頼でしょうか?」
ようやく来た仕事の電話、依頼者の機嫌を損ねないよう丁寧に対応する。
「はい、分かりました。では、明日の午前10時に事務所の方へお越し下さい。はい、では失礼します……」
受話器を戻し視線を窓の外へ向ける。
「久しぶりに要人警護の依頼か……腕が鳴るな……」
この高井健次、ただの男ではない。決して世間では知られないある武術の達人である。そして、この仕事が今後の人生を大きく変える事になることをまだ知る由も無かった…
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ