暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico46魔法少女リリカル☆アリシア〜Team Testarossa〜
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チュンドロップ”からキャンディみたいな待機状態のデバイスが飛び出して、それが一挺のスナイパーライフルに変形した。ドクターの話だと、ルシルから銃器の話を聴いたり写真を見たりした結果、この・・・えっと・・・なんだったっけ。

「ねえ、ドロップ。このブレイブスナイパーのモデルになった銃器の名前、なんだっけ」

≪シモノフPTRS1941だよ≫

そうそう。シモノフなんとかっていうスナイパーライフルを選んだんだって聞いた。内緒にすべきルシルに銃器のことを聞くだなんて正直どうなの?って思ったけど、わたしのデバイスとは思わなかったみたい。わたしのデバイスの1つになったなんて知ったら、ルシルはどう思うだろ。ちょっと楽しみ。

(魔石に魔力を流して・・・っと)

グリップに埋め込まれた魔石の欠片に魔力を流すと、数倍になってわたしに返還された。これでやっとA+ランクの魔力だ。今のルシルのAAA+には遠く及ばないけど、防がれない限りはその魔力差は関係ない。

『各員、防護服に変身、デバイスの起動が完了。模擬戦開始まで10秒前。9、8、7、6、5、4、3、2、1、戦闘開始!』

この“ブレイブスナイパー”で発動できる魔法は今のところ超長距離からの弾速重視の高速狙撃・シューティングスター。そして威力重視の狙撃・ジャベリンメテオ。

(ルシルを倒すために使うのがこの魔法だ)

「よし、行こう!」

「あいよ!」

フェイトとアルフが飛び上がって、ルシルの方へと飛び去った。そしてわたしは狙撃ポイントに着くために「ラビットジャ〜ンプ♪」近くの5階建てビルの最上階の窓にジャンプで進入する。

――私の娘たちがアリシア君、君の特訓の相手をしよう――

――アリシア様は先ず移動系と射撃系を習得しましょう。その為のストレージデバイスと魔法プログラムを用意してあります――

クロノやフェイトだけじゃなくて、シスターズからも魔導師としての戦闘理論・技術を叩き込まれたこの数ヵ月。大変だった。イメージは出来るのに体が付いて来ない、なんてことが当たり前。だから結構苛立って、それが原因でまた上手くいかないっていう負のスパイラルによく陥ってた。

(まだまだ未熟だけど、それでもわたしはここまで来たんだ・・・!)

窓枠に足を掛けて、さらに隣の7階建てビルの最上階の窓へ「もう1回!」移動魔法ラビットジャンプを使って跳ぶ。わたしの唯一の移動魔法がコレ。単純な跳躍強化で、1回のジャンプで5階建てビルの高さまでなら行ける。ちなみに命名した経緯は、初めて上手く飛べた時・・・

――フェイト、ほらほら、すっごく跳べた♪――

――アリシア、まるでウサギみたいだね!――

――ウサギ・・・?――

――うん。アリシアのリボン、なんかウサギっぽい
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