一緒に、帰ろう−
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光が差し込み、鳥のさえずりが聞こえる。
……そして、奥の方にいる、数人の人影。
天上院明日香。
三沢大地。
丸藤亮。
丸藤翔。
四人の友人の無事な姿を見て、安心感が訪れたのか、いきなり酷い激痛が全身を襲う。
「くっ……!」
だが、身体を這うように移動させて、なんとか明日香のところにたどり着いた。
数日ぶりの筈なのに、なんだかとても久しく感じる寝顔だった。
起こしたくて、頬をぺちぺちと叩いた。
「おい、明日香。いつまで寝てんだよ?」
言葉とぺちぺちが効いたのか、少し目が開く。
「ゆう…や?」
「なに寝ぼけてんだよ……明日は学園祭だぜ?」
そうだ、学園祭だ。
イエロー寮の神楽坂に、来てくれって頼まれてたな。
他にも、色々楽しみなのがあるし。
「ほら、一緒に……」
帰ろう、という言葉は、最後まで言えなかった。
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