Vivid編
外伝〜if/ライのたどり着いた世界がCEであったなら(前編)〜
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で追撃をしてこようとするフリーダムに、その感情の矛先をライは向けた。
「保てよ!」
『え?』
ナイトメアフレームの操縦桿とは違うため、ライはバトレーに仕込まれ自身で昇華させたパイロットの技量をすべて発揮する事はできない。だが、それに近い動きをさせることはできる。
ライが行ったのは実体弾を避ける際に行っていた回避方法の応用である。
機体への攻撃を最小の動きで躱し、そして元の位置に戻ることで弾がすり抜けたように錯覚させる機動。それを相手への攻撃に転用したものだ。
機体の機動を急速に変化させ、ライの機体は瞬間的にフリーダムのモニターから消える。
そしてライが個人的な要望で、整備班の人に作成してもらったヒートナイフを抜刀する。
「ねじ込め!」
叫びながら、ライはフリーダムの右側面に回り込み、向こうがこちらに気付き振り向く前に肩と胴体の間。ちょうど装甲と装甲の繋ぎ目であるフレーム部分にその短い刃をねじり込んだ。
「浅いか?!」
『腕が死んだ?ライフルが!』
ほぼ初見殺しの札を切ったライは即座に後退した。
そして、追撃の来ない事を確認すると同時に、国際救難チャンネルを開くとライは突然介入してきた一派に向けて、最低限取るべき対応を行った。
「こちらはミネルバ所属のパイロット、ライ・アスカだ。自分が所属する部隊は今現在、連合とオーブによる合同艦隊と戦闘中である。この戦闘に介入するのであれば、貴官らの所属を明らかにせよ。繰り返す、貴官らの所属を明らかにせよ」
『アスカ?私はカガリ・ユラ・アスハだ!こちらはオーブ軍を撤退させたいだけだ!』
その返答に一瞬、撃ち落としてやろうかという考えが浮かぶが、即座にその考えを切り捨てた。
「そちらの個人的な思惑はどうでもいい。こちらが求めるのは、そちらの所属と貴官らが保持する条約違反と思われるモビルスーツを使用している事の弁解だ。条約を無視し、世界を敵に回すような行動を正当化するだけの高尚な理由を答えて頂きたい」
自身が苛立っていることを理解しつつ、一旦ライは通信を切り替える。その通信先は自身の部隊の小隊長であるアスランであった。
「アスラン、今のうちに退路を開け!このままじっとしていれば、ミネルバは沈む!」
『え、いや……フリーダム……キラは――――』
「何をしているアスラン?!」
モニターの望遠カメラを見てみると、空中で棒立ちになっているアスランの乗るセイバーの姿が見えた。
ライは即座にセイバーの元まで機体を寄せると、その機体を掴み、強引にミネルバの方に機体を投げてやる。
アスランは持ち前の操縦技術で即座に機体を立て直していたが、既にそこはミネルバの間近であった。
「シン!ミネルバの損傷が酷
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