Vivid編
外伝〜if/ライのたどり着いた世界がCEであったなら(前編)〜
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っていた射撃場に立った。
「「「……」」」
先ほどと同じくその場の一同がライの射撃に注目した。
さっきと違うのが、ターゲットがランダムで出現するのではなく最初から固定されているものであることである。
「?」
一瞬何をするのか分からなかったアスランだが、すぐにその疑問は氷解した。
ライが引き金を引くと、連続するように引き金を引いていく。
アスランの時とは違い、ターゲットが出現する訳ではないため、その一射一射のインターバルは限りなく短い。
いっそ短銃であることを疑うほどの連射で、なぜジャムらないのか謎なほどである。
その為、すぐにライはワンマガジン打ち切る。
「うわ」
声を上げたのは以前も“コレ”を見たことのあるメイリンであったが、彼女からすれば何度見ても驚くものであったのだろう。
ライの撃ったターゲットには穴が“一つ”しか空いていなかった。
「ワンホールショット?」
アスランも驚いたように声を漏らしていた。
「あの人がある意味で内のまとめ役です」
「へぇ」
アスランの中でライに対する疑問が膨らんできた。なぜ彼が緑服なのか?なぜ戦場ではバックアップばかり行っているのか等など。
しかしそれを聞けるほど、自分は彼らと深い中ではないため早々に立ち去ろうとする。
「私も敵から仲間や自分を守るためにはあれくらいできないとダメなのかな?」
ポツリと呟いたルナマリアの言葉にアスランは再び足を止めた。
どこか剣呑な眼差しでアスランは、訪ねた。
「敵って、誰だよ?」
彼の雰囲気に飲まれ、彼女は答えることができなかった。彼女だけではない。聞き耳を立てていた周りの人間も彼の言葉を理解できないのか返事が出来ないでいた。
ただ一人を除いて。
「人の敵は、やはり人だよ。だから戦争が起こる」
静かにだが、ハッキリとそう答えたのはライであった。
この時から、ライとアスランの道はハッキリと別れたといっても過言ではなった。
――――――――――
『インド洋の死闘』
ミネルバ・格納庫
パシン
帰還したモビルスーツを整備するため、整備員が様々な機械類を動かし、大きな音が響いている中で、その乾いた肉を打つ音はやけに大きく響いた。
「っ……別に殴りたけりゃそれで構いませんけどね、俺は間違った事はしていませんよ!あそこに住んでいた人たちもあれで助かったんだ!」
頬を張ったのはザフトに復隊し、ミネルバのモビルスーツ部隊の隊長を務めることとなったアスラン。そして吠えたのは打たれたシンであった。
彼らがこうなったのは、先の戦闘で起こったイレギュラーな敵軍との接触である。
これまで連合軍
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