Vivid編
外伝〜if/ライのたどり着いた世界がCEであったなら(前編)〜
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球でオーブに向かうミネルバ一行。
そしてそれに文字通り乗っかるようにして、アレックス・ディノことアスラン・ザラとカガリ・ユラ・アスハも同行していた。
そして特に戦闘も起きていないその航海中、アスランは偶々見かけた訓練規定である射撃訓練を見学していた。
訓練をしていたパイロットの一人、ルナマリアは前大戦の英雄であるアスランに射撃のお手本を頼む。最初は断ろうとしていたアスランであったが、真摯に頼み込んでくる彼女に対して断りきれずにそれを承諾した。
「「「……」」」
ルナマリアを始め、一緒に訓練していた同じくパイロットであるレイや彼女の妹のメイリン、そしてちょうど今来たシンはアスランの射撃に釘付けとなった。
「うそ」
ランダムで出現するターゲットの真ん中に即座に穴が空いていく。それをワンマガジン分繰り返したところで、ターゲットの出現は止まった。
「すごいです!」
一同のある意味で度肝を抜いたアスランは、静粛をやぶったルナマリアに苦笑しながら拳銃を渡した。
「こんなことばかり出来ても自慢にもならないけどね」
「そんなことないですよ!うちであんなことできるのはあの人しかいませんし」
「……あの人?」
アスランは少なくとも戦士としての自分の力に自負を持っている。だが、それに対して溺れているのではなく、きちんとして自己評価ができているからこそルナマリアの言った『あの人』というフレーズに少しだけ興味がわいた。
「ごめん、遅れた」
「ライさん」
出入口から現れたのは緑の制服を着込むライであった。
アスランは人がこれ以上集まると居心地が悪いと考えて、離れようと足を動かしたがルナマリアの言葉でその動きを止めた。
「彼、ライ・アスカさんがその“あの人”です」
「……え?」
アスランは一瞬混乱した。これまでの戦闘で彼がパイロットであることは知っていて、モビルスーツを預けられるほどに能力があるのも理解できる。
だが、アスランが把握しているだけでも、彼が戦線の先頭にたつことがなく、ほとんど部隊のバックアップに回っているだけで突出した能力を見たこともない。
そんな彼が自分と同じくらいの射撃技能を持っていると言われてもピンと来ないというのが、今のアスランの正直な感想であった。
「ライさん、この前やったやつをまた見せてくれませんか?」
そう切り出したのはシンであった。少しだけ他人行儀なシンに寂しそうな笑みを見せながらもライは返事をする。
「シン、あれは曲芸みたいなものだから意味は特にないよ?」
「でも、腕がないとできないことなら参考にできる部分はあるはずです」
これ以上は逆効果と考えたライは苦笑と頷きを返すと、先程までアスランが立
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