Vivid編
外伝〜if/ライのたどり着いた世界がCEであったなら(前編)〜
[4/14]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
妹であるマユのピンクの携帯を握り締め、空で戦うモビルスーツに憎しみの瞳を向けるシンの姿があった。
――――――――――
『怒れる瞳』
アーモリーワン
宇宙に存在するプラント。その国家のなかのコロニーの一つ、アーモリーワン。
観艦式を控え、多くの式典用、警護用、または新型のモビルスーツが集まるその工業用コロニーは今、蜂の巣をつついたような騒ぎが起こっていた。
「新型が味方を撃っている?!反乱か?!」
「違う!新型は奪取された!」
「スクランブルを出せ!奴らを逃がすな!」
「救護班!負傷者がいる!来てくれ!」
「馬鹿野郎!!こんなところで治療ができるか!避難が先だ!」
言葉通り、ある意味で戦力が集中しているこのタイミングで、襲撃が起こったのだ。
怒号が飛び交う。ビーム兵器やミサイルがコロニーの大地を焼いて行く。
混沌とした中、プラントに訪問中であったオーブの代表であるカガリ・ユラ・アスハと、その護衛であるアレックス・ディノはザフトの新型モビルスーツであるザクに乗り込み、この戦闘空域からの離脱を試みようとしていた。
だが、奪取された機体。新型のモビルスーツ三機はそんな彼らをあざ笑うように撃墜しようとしていた。
この時、アレックスの腕前が並か並以下であれば、新型の三機もザクに気を取られずにすぐに気付いたであろう。自分たちに近づく機影があることに。
「なに?」
「また新型?」
その混沌とした戦場に置いて、五つの機影はその場にいる人間の目を引いた。
五つの機影の内、四つはその場で合体を始めたのだ。戦闘機が連結していき、完成したのは一機の人型機動兵器であった。
「モビルスーツ?!」
最後に背中に大剣が二振りついたバックパックを連結させ、そのモビルスーツはコロニーの大地に降り立つ。
そのモビルスーツは自身の名を表すように、その戦場の人々に衝撃を与えた。
「また戦争がしたいのか!アンタたちは!!」
その機体、インパルスのコックピットでパイロットであるシン・アスカは吠えた。
「ガン……ダム…………ん?」
呆然とザクのコックピットでインパルスを見ていたアレックスは、自機に近づくもう一機の機体から通信が届いていることに遅ればせながらも気がついた。
『こちらミネルバ所属のライ・アスカだ。機体を損傷させているのであれば今すぐ後退しろ!』
その言葉と共に、機体にマップが表示される。そこには通信してきたパイロットが言っていたミネルバと言う文字と、戦艦が配置されている場所までの最短ルートが表示されていた。
――――――――――
『混迷の大地』
ミネルバ・甲板
地
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ