Vivid編
外伝〜if/ライのたどり着いた世界がCEであったなら(前編)〜
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を一旦把握しなおそうとすると、突然接近警報が鳴り響いた。
その音を聞いた瞬間、操縦桿を操作しライは後退する。だが、一度避け、その奇襲も失敗したというのに、自身に迫ってくるその機影はしつこく迫ってきていた。
「特攻?こんな戦況で何故敵の殲滅に拘わる?!」
迫ってくる敵機、ムラサメを正面に捉え、回避と同時にそのウェイブライダー形態の機体を踏みつけ、バランスを崩した際にビームライフルを打ち込んだ。
爆散する敵機には目もくれずに、即座にセンサー類に視線を戻す。すると敵艦を落としているシンのインパルスに近づくストライクルージュとそれを追うフリーダム、セイバーの識別信号を確認する。それと同時に、ライのザクのコックピットにその通信が聞こえてきた。
『カガリは今泣いているんだ!こんなことになるのが嫌で、今泣いているんだぞ! なぜ君はそれが分からない! なのに、この戦闘も、この犠牲も仕方のないことだって……全てオーブと…カガリのせいだって、そう言って君は撃つのか!?今カガリが守ろうとしているものを!』
そんな言葉が聞こえてきた。
「ふざけるな!」
『『!』』
気付けば、既に通信機に激を飛ばしていた。
「戦端が開かれた時点で、政治家の彼女ができることはもうない!戦闘や犠牲が仕方ないだと?オーブという国をそうしてしまった一因は貴様たちの行動もそうだろうが!」
『!違う!僕たちはオーブの人たちを助けようとして!』
「条約違反のモビルスーツを乗り回して!オーブと同盟を結んだ連合にもすべてに銃を向けて!それが助けることにつながると本当に思っているのか!寝ぼけたことを言うな!」
『それでも!』
そう言うなり、フリーダムはライの方に銃口を向けていた。
「結局は力でねじ伏せるだけか?それが貴様の言うオーブのやり方か!」
フリーダムからの立て続けの射撃に、ライの乗るザクは少しずつ被弾していく。先程からコックピット内には、レッドランプとアラームが機体の不調を訴えてくる。だが、ライは喋るのをやめなかった。
「貴様の守りたいものはなんだ!カガリ・ユラ・アスハなど関係ない!お前が心から守ろうとするものはなんだ?!」
『僕はみんなの想いを――――』
「他人を言い訳にするな!」
フリーダムはいつの間にか、ザクのすぐ近くにまで接近していた。
初めて、接敵してきた時のように機体のコンディションは良くもなく、初見でしか通じないような手はもう通じない。
だから、フリーダムが振り抜いてきたサーベルをザクの左肩に標準装備されているシールドで受ける。
だが、ニュートロンジャマーキャンセラーを搭載し、核動力で動くフリーダムの高出力に耐えられず、ライのザクの左腕はそのまま脱落し、バック
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