二話 少女
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った少女が前方からUターンして走り、戻ってきたのを肉眼で確認した
少女は狂夜の前で止まり「お怪我はありませんか!?」と鼓膜が破れるほどの大音響で心配し、
狂夜は「あぁ、大丈夫だよ」と平坦な声で言った
「それなら…よかったです」
少女は安堵したようで視線を自分より格段に背の高い狂夜から自分の身長ほどまで下げるが狂夜の左腕を見て顔を青ざめさせた
「左腕…なくなってる」
少女は自分のせいで怪我させてしまったと思っているのか
「ごめんなさい!!」
とまたも大きな声で叫ぶように謝る
狂夜は自分の腰あたりしかない少女の頭に右手をポンとおき、優しく語りかける
「これは君のせいじゃない。この怪我は今受け負ったモノじゃないよ。」
少女はまだ左腕を見て動揺しているようだがなんとか笑って言った。
「良かった」
狂夜は妹を思い出し、その少女を撫でる。
少女は「わ、わっ、なんですか?」と動揺するがまんざらでもないようだ。
「そう言えば自己紹介がまだでした!私は八雲紫って言います!!」
元気よく大きな声の自己紹介、狂夜は自然と笑みをこぼした。
狂夜は紫の身長まで腰を落とし、目を合わせて自分を語る。
「君はおもしろいね、紫ちゃん。俺は新月狂夜この世界にはさっき初めて来たばかりだ。」
紫はそれを聞いてニコッとした。
「じゃあ狂夜さん!とりあえずこの世界について様々な文献がある場所へ一緒に行きましょう」
「あ、いや、紫ちゃん俺は…」
「先程の恩返しです!やらせてください!」
狂夜は呆然と言った顔から笑顔になり腰をあげて言った。
「わかった…じゃあ案内お願いな」
「はいっ!!」
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