―戦士転生―
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ウィスプ》が、そのレベルと合わせて4つに分裂する。
「レベル4の《アンブラル・グール》と《アンブラル・ウィル・オ・ザ・ウィスプ》でオーバーレイ・ネットワークを構築!」
二体のモンスターが重なっていく。召喚方法はこちらの世界でも使えるようになったとはいえ、ミスターTの陣営が使うエクシーズモンスターは特別製だ。それを示すように黒い影がフィールドに重なっていく……
「蜃気楼の如き罪を守りし、法の鍵となりし番人。今、堕落せしその姿を見せよ! エクシーズ召喚! 《No.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル》!」
フィールドに広がっていく影から現出するのは、鎧で武装された昆虫――その中でも取り分け、カブトムシのような形状をしていた。
「バトル。マスター・キー・ビートルでセットモンスターに攻撃。キー・ブラスト!」
「セットモンスターは《音響戦士サイザス》! このモンスターがリバースした時、デッキから音響戦士を手札に加える。俺は《音響戦士ピアーノ》をサーチ」
セットモンスターは新たなウォリアーである、音響戦士と呼ばれるシリーズカードたち。サイザスの効果は新たな仲間のサーチ効果であり、マスター・キー・ビートルに破壊されてしまうものの、その効果は無事に発動する。
「メイン2。私はカードを一枚伏せ、マスター・キー・ビートルの効果を発動。オーバーレイ・ユニットを一つ取り除き、フィールドのカードを選択。選択されたカードはキー・ビートルが健在な限り破壊されない。ターン終了」
「俺のターン、ドロー!」
メインフェイズ2にて発動されたキー・ビートルの効果は、他のカードに自身が健在な限り破壊耐性を付与するカード。ならばあのカードはミスターTのデッキの中核を成す永続罠であり、キー・ビートルには何らかの自身の破壊を防ぐ効果がある、と推測する。
そして相手のデッキの推測もそこそこに、先のターンにサーチされた音響戦士の効果を発動する。
「俺は《音響戦士ギータス》を、ペンデュラムスケールにセッティング!」
「ペンデュラム……だと?」
俺が発動したそのカードの特性に、初めてミスターTに疑問のような感情が浮かぶ。このカードはミスターTたちの力ではなく、俺と明日香が飛ばされてしまった異世界において、侵略者たちが使っていた――そして俺がエクゾディアによって手に入れた力。
あの時使っていた《イグナイト》とはまた違うカードだが、機械戦士として生まれ変わった以上使いこなしてみせる……!
「俺は《音響戦士ギータス》のペンデュラム効果を発動! 手札を一枚捨てることで、音響戦士をデッキから特殊召喚する! 現れろ、《音響戦士ベーシス》!」
二対のモンスターが揃わなくてはペンデュラム召喚は行えない
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