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魔界転生(幕末編)
第31話 開戦・戊辰戦争
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わし、含めて3人」
「馬鹿な!!」
口を挟みそうになった勝を龍馬は手で制した。
「岡田以蔵、わし、そして、武市瑞山。その首謀者の名前は天草四朗」
「なんだって!!天草四朗!!」
常軌を逸している話に勝は唇をわなわなとふるわせているだけだった。
「先生は天草四朗を知っているのですか?」
「いや、詳しくはしらねぇが、キリシタンを率いて一揆をおこした首謀者ってことくらいだ。でも、もぅ、今の時代から数えると150年以上前の話だぜ。そんな奴がなんでまたこの時代に現れたっていうんだい」
勝はクラクラする頭を振ってこたえた。
「なるほど、あの術はバテレンの術ってわけか」
龍馬は顎をさすっていった。
「なんだい?その術っていうのは?」
「魔界転生っていうちょりました」
「それはりょうさんを生き変えさせらせた技の名かい?」
勝も顎に手をやりさすっていた。
「はい」
龍馬はそれだけいうと立ち上がり部屋を出て行こうとした。
「ちょ、ちょっと待ちなよ、りょうさん。で、これから、りょうさんはどうするんだい?」
勝は興味深そうににやりと微笑んだ。
「先生、わしゃ、とりあえず、天草の目論見に乗っかって動いてみようとおもちょります。ありがとうございました」
そういうと龍馬はいつのもように走り出して行ってしまった。
(死ぬなよ、りょうさん。あっと、もう死んでるんだったな)
勝はにこりと微笑んで空を見上げた。

焼き討ち事件後に旧幕府軍と朝廷軍が鳥羽・伏見で激突することになる。
そして、その戦いにもう一人の魔人が絡んでいるとは誰ひとり知る由もなかった。

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