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逆襲のアムロ
20話 星の屑作戦開始  5.7
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スは艦橋にいるクルーへジオンの思惑とワイアット総司令の作戦を話した。

「さて、<星の屑>の概要は先のガンダム2号機による奇襲での連邦艦隊撃滅と合わせたジオン本国による第2次ブリディッシュ作戦だ。ターゲットは月と地球だ。コロニーをフォンブラウンに落とし、もう一つを地球へ落とす」

艦橋一同は息を飲んだ。シナプスは話を続けた。

「ジオンはア・バオア・クーに集結した大艦隊にて用意したコロニーを護衛しつつ、地球への降下軌道に乗せる。一方のワイアット艦隊はソーラレイにより、阻止限界点まで艦隊を動かせない。しかし、近々ソーラレイを無力化できるとワイアット将軍は公言している。我々は単艦故の独自の行動がとれる。ソーラレイの照準を連邦艦隊から放すことはできない。その隙を突き、コロニーの推進力を潰す」

そのシナプスの話にモンシアが疑問を呈した。

「しかしながら、それは地球のコロニーだけの話ですよね。月はどうするんですか?」

シナプスはモンシアの質問に回答した。

「その問題については月の人々が請け負うらしい。ワイアット将軍とブレックス准将とも同意見だ。結局はジオンは2段構えでのコロニー落としを画策している。時間差でのな。まずは先に来るコロニーを阻止してから、次に来るコロニーの対処となる」

モンシアは「まさか」と驚愕した。シナプスは頷いた。

「そうだ。今回は地球へコロニーが最低でも2個来るぞ。コロニーにソーラレイ、ジオンの大艦隊・・・もはや先が読めん・・・」

シナプスの言葉に一同沈黙していた。


* ワイアット艦隊旗艦 バーミンガム級 艦橋 5.8 10:00


ワイアットは相変わらず艦長席にて紅茶を嗜んでいた。そこへ部下より報告が入った。

「司令。先のルナツーへの核攻撃した部隊への捕捉、捕獲が困難になりました」

ワイアットはティーカップをガチャっと音を立てて、眉間に皺を寄せた。

「・・・身内の裏が取れなくなったな。何故だ?」

「はっ、敵の先発部隊はサイド6外縁を通り、我が追撃部隊があと一歩というところで敵の別働隊が我が隊の行く手を阻みました」

ワイアットは一息付いて、その別動隊についての情報を聞いた。

「確認したところ、ジオン本国の部隊ではなくアステロイド・ベルトから来たジオンの部隊だそうで・・・」

ワイアットはジオンの陣容について記憶を漁った。そこから1つジオンの資源基地を思い出した。

「アクシズか・・・奴らも動き出したか・・・」

「どうやらそのようです。かの勢力も戦力としては未知数ですが・・・」

「だが、取るに値はしないだろう。言っても高々、資源基地だ」

ワイアットはバニングからの情報を得て、敵の作戦は理解したが、その後ろに潜む連邦の敵に
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