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逆襲のアムロ
20話 星の屑作戦開始  5.7
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デルに攻撃指示を出した。

「よーし!敵はこのミノフスキーの濃さで気づいていない。奇襲をかけるぞ!」

「了解です、隊長!」

バニングたちは敵艦に急速接近し、ムサイを3艇強襲により撃破した。
その後、残存の艦艇より数10体程のリック・ドムとゲルググに出撃してきた。

バニング隊を1体ずつ破壊したムサイを盾にして撃破していった。
アムロも単機での撃墜を重ねていった。

バニング隊の連携というもの神業に近いものが有り、傍に居たアムロも感嘆していた。
そのうちワイアットの哨戒部隊がこの宙域へ殺到してきたため、戦況的に不利と認識した敵残存艦艇はその場を離れていった。

その時、バニングは敵艦の捜索により、敵の作戦の概要をファイルで入手していた。
そのことを帰投中にアムロに告げた。

「レイ大尉。良いものを見つけました」

「そうか。何て書いてありますか?」

「・・・これは!敵は<星の屑>という作戦名でまた愚行を重ねようとしています」

アムロは傍のバニング機を見て、嫌な予感を覚えた。それはバニング機の腹にできていた敵から受けた損傷具合であった。それについて、アムロはバニングへ警告した。

「バニング大尉。貴官のジム、そこに捨てていけ」

バニングはアムロの言うことに疑問に思った。この損傷具合ならば別に問題ないと判断していたからだった。

「大丈夫ですよ。レイ大尉。艦まで戻れます」

しかし、アムロは断った。

「いいや、大尉のジムはダメだ。嫌な予感しかしない。それに貴官の持つ資料は今後の指針に役立つ。もし、その損傷での爆発で貴官と資料の両方が失われては、今後の展開で血を流す者が多くなるやも知れない。それを貴官はどう責任を持つ?死んでか?死んだらどうにもならない」

モンシアたちもその通信を聞き、自身の隊長の喪失感を予想すると恐怖に駆られた。
モンシアもアムロの意見に賛同した。

「バニング隊長。まだうちらには隊長が必要なんです。レイ大尉の言う通り、そのジムは危ないでっせ」

ベイトもバニングを説得した。

「そうですよ。モンシアもたまには良い事を言います。奴の良い事は余りに少ない。それを危惧する理由になると思います」

モンシアはベイトの発言に反発した。

「酷いぞ。ベイト!オレはなあ〜、隊長の事を思って・・・」

アデルは笑って、バニングに言った。

「ハハハ・・・こう両中尉も申しております。隊長、我々の気を汲んで頂けませんでしょうか?」

バニングはそう4人に言われ、断らずにはいられなかった。
バニングは観念し、ジムを捨てる準備を整えた。

「わかった。モンシアがたまにだがそう良い事を言うほど不吉なものはないからな。レイ大尉の下でよいか?」


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