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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第209話 最初の一歩
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脳内のマグマの部分が沈静化をしそうな気分だったけど。
「あはは……、もう移動しちゃったのかな?」
「うん、そうだねー。きっと」
「………え?」
詩乃は、それを聞いてギクリっ! と身体を震わせた。説明をしてもらおうと思ったと同時に、説明をしてくれた。
「最初はさ。車回しのトコの隅っこに停車してたんだけど、銀色の髪の子って 珍しいし。高級なバイクって事で 少しずつ 注目を集めちゃって。気づかれないように 男子も女子も見てたんだけど、やっぱり 気づくよねー。って事で 徐々に移動を開始。それでも 追っかけがあって、移動があって、のいたちごっこで 今は あっちの方だった。こっちも送迎車が多くて 人も多いから 場所間違えちゃってた」
あははは、と頭を掻きながら笑うと同時に、改めて指を指した。
その先は、歩行者専用の通学路だ。勿論バイク等の二輪車も進入禁止、となってるのだが、手で押して移動をする分は問題ない。自転車も同じ扱いだ。
その専用道路を10m程進んだ先の路肩に停車をしているバイクと少年がいた。
詩乃は、その姿を見て 思わず軽く吹いてしまう。
男子が注目しているのはバイクであり、女子は少年だろう。逃げていくのも面白いのか 不思議なのか、で半分追っかけの様に、ついて行ってる様だ。……が、そこまであからさまではなく、ゆっくりと、ゆっくりと、まるで匍匐前進の様な速度で 逃げ回っていると言う世にも珍しい光景だ。
面白いモノを見れたのはそうなのだが、このままでは 随分と歩かなければならなくなりそうな事やその他を手配してくれている人、立ち会う人、とこれからの予定の事を考えるとよろしくない。でも、あそこに飛び込んでいくのは 相当は度胸がいる。10〜15人。遠巻きで眺めている人を含めたらもっといるだろう。その注目の中に突撃するのは 超高難易度の地下世界に 単身、ナイフ1本で侵入するのさえ、生易しいとさえ思える程のモノだと思えた。
それでも、自分の為に迎えに来てくれた事。……目立ってしまうのは仕方がないが、最低限度の事はしてくれていた事。……今も自分の為に我慢、無理をしてくれている事。そして 迎えに来てくれた事に対する淡い喜びも重なって、詩乃は ありったけの度胸を振り絞って、傍らの同級生に向き直った。
「え、えっと……その……、あのヒト わたしの、知り合い……なの」
気を抜けば、この同級生の2人の前で 盛大に火山噴火してしまうかの様に赤くなってしまうだろうけれど、それでも 必死にこらえる事が出来た。……先程の遠藤達とのやりとりを 脳内で再生する事によって、何とか保てている。複雑なのだが、負の感情を強く頭に描き続ける事で。
「えっ!! 朝田さんの知り合いだったのっっ!!」
「ど、どう
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